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SNSで誤解されがちな知育の大事なポイント3つ

  • 2024.9.15
出典:ぎゅってWeb

最近「知育」という言葉がよく聞かれるようになってきました。子どものためになんとなくやった方がよいのかな…?と感じる人も多いかもしれません。でも、いざやろうと思うと何から始めてよいかわからなかったり、なんだかハードルが高く感じたりすることも…。乳幼児育児アドバイザーでモンテッソーリ教師のねんねママが、「知育とは?」についてと、「知育はハードルの高いものではない!」ということをお伝えします。

知育とは?誤解されがちだけど実はOKなポイント3つ!

知育とは、遊びなどを通じて子どもの知的能力を高めることを指します。「知育遊び」といったりもしますが、遊びながら数や図形の概念を身につけたり、指先の動かし方、手首の動かし方などを身につけていくことを指します。

SNSなどで知育と検索すると、キレイに整頓された部屋や手作りおもちゃなどがヒットして、「あぁ、ハードルが高いなぁ」「まず家の片付けから…」なんて思ってしまうかもしれません。しかし、そんなことはありません。日常の中で少しずつ取り組めますので、そのポイントを紹介します。

ポイント1.キレイに整頓された棚がなくてもOK!

部屋をキレイに片付けて、「知育棚」と言われるようなおもちゃを並べる棚を作り、木でできたおもちゃや教具と呼ばれるようなシンプルな見た目のおもちゃを美しく並べて「さぁ遊びなさい!」。知育というとこんなふうに考えてしまうという話も耳にします。

すばらしいことではありますが、「見た目」にフォーカスしてしまうのは、実は落とし穴。ここで重要なのは、美しい棚や手作りのおもちゃではなく、またキャラクターものを排除することでもありません。大切なのは、モノの住所が定められていることです。

「うちは狭いから」「片付いていないから」知育はできない…ということもありません。これはまさに誤解です。子どもが好きな時に好きなモノを取り出せる環境、そして遊べるスペースがあれば、いつでも知育は始められます。

ポイント2.おもちゃを手作りしてあげられなくてもOK!

おもちゃの手作り動画、観ていると楽しいですよね。私も釘付けになってしまいます。でも、いざ子どもと一緒にやってみよう!と挑戦してみたら、「わざわざ材料まで買ってきたのに、子どもが全然興味を持ってくれない」「がんばって作ったのに遊んでくれない…」なんてことも。がっかりしてしまいますよね。

でも大丈夫。「手作りおもちゃで遊ぶ/作る=知育」ではありません。お母さんの手作りはステキなことではあるのですが、子ども自身の興味関心と合致していないとなかなか興味を持ってもらえないものです。そこでがんばっておもちゃを作るよりも先にやってほしいのが、子どもが「何をやっているのかな?」「何に興味を持っているのかな?」を見ること。そして、それに合わせたものを提供してみることです。

例えばわが家の2歳の息子は今、よく道で石や葉っぱをを排水溝に落としています。これは、指先で何かを掴む練習をしていたり、落ちてポチャンという水の音がするのを楽しんでいたりするのです。それならば、家でその気持ちに沿ったおもちゃを用意してあげます。手作りができなくても、指先でつまむ系のおもちゃを買ってきてあげることで、立派な知育になります。

ポイント3.「台所育児」最後までしなくてOK!

「台所育児」という言葉、聞いたことはありますか?子どもと一緒に料理をすることで、子どもの感性が育まれたり、食育にもつながったりするというものです。この台所育児、モンテッソーリ教育の視点でもとてもおすすめなのですが、ここにも1つ陥りがちな落とし穴があるのです。

それは「完成させなきゃ!」と思ってしまうこと。「作って→食べる」と最初から最後までやることが台所育児だと思ってしまうかもしれませんが、子どもは、途中離脱があたりまえ。自分の興味がある工程が終わったらどこかへ行ってしまっても、何も悪いことではありません。子どもが楽しいことだけ、やりましょう。

きのこをほぐす、米を計るなど、ママがやっていることが「おもしろそうだから、ほんのちょっと参加したい!」というそれだけの思いなのです。大人がよかれと思って「次はこれよ!最後までやりなさい」「教えてあげるわよ〜!」というモードになると、子どもは途端につまらなくなってしまうので要注意。

“ちゃんとやらせなくちゃ”と思う必要はなく、気軽に楽しく知育は始められるので、ぜひトライしてもらえればと思います!

知育は気軽に楽しく!子どもの興味関心を観察して、それに沿って一緒に遊ぼう

<ライター/ねんねママ>

乳幼児育児アドバイザー。小児スリープコンサルタント。0〜3歳モンテッソーリ教師。株式会社mominess代表。YouTube「ねんねママのもっとラクする子育て情報局」やInstagramなどで乳幼児の育児に関する発信を続け、2024年現在、SNSの総フォロワーは18万人超。運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。著書に『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『○✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』がある

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