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『タイタニック』超えの動員、社会現象に…! 4Kデジタルで甦る韓国の傑作『シュリ』監督からのメッセージ到着

  • 2024.9.16
『タイタニック』超えの動員、社会現象に…! 4Kデジタルで甦る韓国の傑作『シュリ』監督からのメッセージ到着
(C)Samsung Entertainment

『シュリ デジタルリマスター』より緊迫の本編映像が公開に

韓流の原点にして頂点といえる幻の傑作映画『シュリ』が、4Kデジタルで鮮やかに蘇った『シュリ デジタルリマスター』。本作より、南北統一への想いがぶつかり合う緊迫の本編映像と、カン・ジェギュ監督が日本公開に寄せたメッセージ動画を紹介する。

要人暗殺事件を捜査中の韓国情報部員、ユ・ジュンウォン(ハン・ソッキュ)とイ・ジャンギル(ソン・ガンホ)。犯人と目される北朝鮮の女性工作員を追跡するふたりは、強力な破壊力を持つ液体爆弾を用いてのテロの脅威を知る。ターゲットは南北両首脳——。

南北対立を描いた圧巻のスパイアクション超大作にして、号泣必至のラブストーリーでもある本作。1999年2月13日に韓国で公開されると、『タイタニック』(97年)を超える621万人を動員し、社会現象に。翌年に日本でも公開され、「韓国映画はハリウッドを越えているのかー」という驚きと共に、当時の韓国映画としては空前の興行収入18億円を突破する大ヒットを記録した。

ところが、その後は上映権が宙に浮く事態となり、劇場上映・配信ができなくなり、「映画の世界地図を書き換えた奇跡の1作」「韓流の始祖」など語りつがれながらも“幻の傑作”となっていた。そこで、途切れることのない再上映の熱い声に応えようと、カン・ジェギュ監督自身が粘り強い権利交渉を重ね、韓国での公開から25周年のアニバーサリー・イヤーに合わせて、いよいよ劇場再上映が実現する。

当時すでに大スターだった主演のハン・ソッキュに加えて、物語の脇を固めたソン・ガンホやチェ・ミンシクは本作を経て韓国映画界の柱を担う存在となり、本作が映画初出演だったキム・ユンジンはその後ハリウッドにも進出。そんなそうそうたる出演者の競演は、今観るとより胸を熱くする。

今回紹介するのは、カン・ジェギュ監督が日本公開に寄せたメッセージ動画と、南北統一への想いがぶつかり合う緊迫の本編映像だ。

カン・ジェギュ監督は出演者について、「みなさん現在の韓国映画界で偉大な俳優として活躍をされているので、おそらく日本の皆さんも他の作品でたくさん目にされたかと思います。今回、その方たちの25年前の演技に注目しながら『シュリ』を見ると、また新しく見えてくるものがあると思います」とコメント。

本作の位置づけについては、「なんといっても『シュリ』という映画が韓国映画の成長において大きな土台となる映画であり、日本で韓国映画の存在を広く認識させた作品でもあるので、この作品の一体何が、当時韓国と日本で多くの観客から愛されたのか考えながら観ると、より興味深く鑑賞してもらえるのではないかと思います」と語ってくれた。

また、本編映像は、この秋、韓国と日本でそれぞれ主演作を控えているハン・ソッキュとチェ・ミンシクが、クライマックスで南北それぞれの立場から思いをぶつけあうシーンだ。

1998年のソウル。北朝鮮テロ組織の女性工作員を追っていた韓国情報部の室長ユ・ジュンウォン(ハン・ソッキュ)は、組織の狙いをついに突き止める。彼らは韓国の国防科学研究所から奪った強力な液体爆弾を使って、某所を爆破しようとしていたのだ。

このシーンは、ジュンウォンが北朝鮮特殊部隊のパク・ムヨン(チェ・ミンシク)らが作戦決行のために、立てこもる変電室にたったひとりで乗り込んだ場面。このテロを契機に南北統一のための戦争をしかけようとしていたムヨンに対して、ジュンウォンは「勘違いするな。統一を願うのはお前らだけじゃない」と説得を試みる。

しかし、ムヨンは激しい怒りとともに北朝鮮の人々が置かれた言葉を失うほどの過酷な状況を吐き出し、「腐ったチーズとコーラ、ハンバーガーで育った奴には分かるまい」と韓国の体制に皮肉を込める。朝鮮半島の統一を願う思いは同じなのに、ふたりの考える方法論は余りにも真逆だったのだ。

そしてこの後、韓国情報部と北朝鮮のテロ組織が真っ向からぶつかるクライマックスへと突入する——。

『シュリ デジタルリマスター』は現在公開中。

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