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新米は流通しても値上げ…両手にずっしり1キロおにぎりはどうなる?負担増の秋

  • 2024.9.14

この秋も、「値上げラッシュ」が止まりません。

民間の調査会社「帝国データバンク」によりますと、9月から値上げされた食品は、アイスクリームや冷凍食品など1392品目にのぼり、5か月ぶりに1000品目を超えることがわかりました。

重くのしかかる家計への負担。食欲の秋にやってきた「値上げラッシュ」を、深掘りします。

連載「じぶんごとニュース」

9月から値上げされた1392品目の内訳をみると、原材料のカカオ豆の高騰でチョコレート製品やアイスクリームが値上げされるほか、冷凍食品の値上げも目立ちます。

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値上げの背景には、長期化する「円安」や最低賃金の引き上げなどによる「人件費の増加」が影響しているとみられています。

一方、2023年の猛暑の影響などでコメの価格も上がりました。

道内でも稲刈りが始まり、北海道農産協会は2024年のコメの作柄について「平年並み以上」と予想しています。

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しかし、今後のコメの価格について、創業100年を超える米穀店・山石前野商店の前野雅彦代表は「高値傾向になるのは間違いない。2023年よりも2~3割高値になるのでは」と話します。

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米はいつどこで買えるの?新米流通が待ち遠しい…でも価格は3割アップ?

生産コスト分の上乗せなどで、新米が流通しても高止まりが予想されるコメの価格。
その影響は消費者だけでなく、飲食店にも出ています。

10キロで1000円以上の値上がりも

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握るのも一苦労の1キロおにぎり

北海道札幌市にある、大盛り弁当がウリのお店「まんぞく弁当」。米2.5合を使う「1キロおにぎり」が人気です。

1日に使うお米は20キロ以上。160合~200合炊いているんですって!

湯浅孝臣代表は「10キロに対して1000円以上は値段が上がるという打診をもらっている。安売りの弁当店なので、なるべく品質にはこだわった形で。品質落としたりグラムを落としたりはあまりしたくない」と苦悩しましたが…

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悩んだ末に、名物「1キロおにぎり」の80円値上げを決めました。

「新米も値段が上がるとなると、ちょっともうさすがにそろそろ限界かな。逆にお米に頼らない商品の開発などもいろいろ考えたりしながらやらないといけないのかな」

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そんな「値上げラッシュ」の中、企業努力で値下げに踏み切り、家計を応援するお店があります。

コープさっぽろでは、8月~11月まで「くらし応援全国キャンペーン」を実施。

シーチキンやマヨネーズ、油など、コープのプライベートブランド商品を中心に約160品を1~2割程度、値下げします。

その中には、お弁当やご飯のおかずに欠かせない冷凍食品58品も含まれています。

広告宣伝費を抑えるなどして、値下げを実現しました。

また、これから収穫の秋を迎えるにあたり、少しでも価格が安い食材がないか調べてみました!

札幌市中央卸売市場によると、ニンジン、ジャガイモ、タマネギは2024年の生育が良く入荷量が増える見込みで、8月よりも約1割安く出回る見通しとのことです。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年9月2日)の情報に基づきます。

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