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「失恋の癒しにどうですか?」女たらしな年下大学生と恋愛偏差値ゼロOLのドキドキ同居生活

  • 2024.9.14

“自分を持っている人”に惹かれる。どんな時でも相手に流されず、自分を貫く……。そんな主人公が登場する作品が『ウチでは飼えません!』(わたぬきめん/リブレ)だ。

26歳、彼氏なしのOL・七海は自身の誕生日に公園で殴られていた大学生・颯太を介抱する。しかし彼の正体は女性の家を転々とする女たらし。「見ず知らずの男を泊めるわけがない」と言う七海だが、行き場のない彼に同情し、家へと迎え入れてしまう。

本作で注目すべきはやはり主人公・七海の“揺らがない強さ”だろう。颯太が作った朝ご飯に感動する七海。しかし彼に「ここに置いてくれたら毎日朝ご飯を作ってあげる」と言われ、いきなりキスされてしまう。急な展開に「ここから恋愛に発展するのか……!」と思いきや、彼は七海に叱られ、家から追い出されてしまうのだ。今までに出会ったことがないタイプの七海に興味が湧く颯太。彼と彼女の関係は今後どう変化していくのか、乞うご期待だ。

また、第3話では「大学生」ということ以外、謎のベールに包まれていた颯太の過去も垣間見ることができた。七海の自宅にある物置で生活することになった颯太だが、ある日熱を出してしまう。彼の幼少期の回想シーンや、部屋から離れようとする七海に対し「何もいらないからここにいて」と腕を掴む場面では、普段とは違う彼の姿が存分に感じられた。まだ詳しくは描かれていない颯太の過去や、家族について明かされる時は来るのだろうか。「目の前に熱を出している人がいたら心配する」と言った七海に対し「七海さんだけだよ」と返した彼の表情は、読者の心に深く刺さったはずだ。

どこか掴めない性格の颯太だが、『ウチでは飼えません!』1巻のラストで口に出した「七海さんといるのが楽しいから」という言葉には、彼の本心や彼女に対する信頼が感じられた。一つ屋根の下で暮らすふたりの行く末をぜひ見守っていきたい。

文=ネゴト / 渡辺美咲

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