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女性の老化や婦人科系疾患と腸内環境の関係。実は密接に関わっていた! 30代後半から見直したい腸活のすすめ

  • 2024.9.16

教えてくれたのは…

江田クリニック院長 医学博士 江田証先生

日本消化器病学会専門医。胃腸の不調に悩む国内外の多くの患者を診察。『60 歳で腸は変わる 長生きのための新しい腸活』(新星出版社)など著書多数。

女性ホルモンのバランスや老化も左右する腸内環境

腸内細菌には、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用をするエクオールを作り出す働きがあります。腸内環境が悪化するとエクオールが作られなくなり、ホルモンバランスが乱れて、生理痛が悪化する原因に。
また、腸内には過剰になったエストロゲンを代謝・分解する細菌もいますが、その数が減少すると今度はエストロゲンが過剰になって、乳がんや子宮頸がんのリスクが上がるのです。特に、ホルモンバランスが乱れやすい30代後半からは、腸内環境が女性の健康に直結します。

生理前後の不調と腸の関係

生理前には子宮を収縮させるホルモンが出ますが、それが腸に影響すると、動きが鈍くなり便秘気味に。生理中は、子宮内膜をはがすホルモンが腸に働き、反対に下痢しやすくなります。

腸内細菌と婦人科系疾患の関係

がん、 子宮頸がんが増殖するスイッチとなるのが、エストロゲンの過剰。腸内細菌が偏ると、エストロゲンを分解する細菌が減って、がんのリスクが増大します。

腸内で作られるセロトニンが不足すると 見た目も変わります!

腸内で作られるセロトニンは、実は、重力に逆らって姿勢をたもつ筋肉の働きを助けています。セロトニンが不足すると、頰やまぶたが垂れて陰鬱な表情になったり、腰や背中の筋肉が衰えて猫背になったりと、見た目にも老けた印象になるのです。

腸内環境の悪化によって引き起こされる肌や体の変化

肌荒れ
腸内で悪玉菌が増えると、有害物質が腸内で増えていき、それが血流にのって肌に蓄積。皮膚のくすみや乾燥、肌荒れを起こします。

むくみ
腸内環境が悪化すると、体に吸収する水分のバランスが崩れ、血液やリンパの流れにも悪影響が出ます。手足や顔のむくみ、冷えなどにつながります。

たるみなどの老化
頰やまぶた、あるいは口元など表情を明るく、若々しく見せる表情筋。セロトニンが不足すると表情筋に力がなくなり、たるみ顔に。

猫背
背筋を伸ばすのにもセロトニンの働きが大切。腸内環 境の悪 化でおなかが張ると、かばうために猫背になります。

おなかの張り
悪玉菌が増殖すると、メタンなどのガスが増加。 便 秘もあいまっておなかがポッコリふくれて苦しく、姿勢も悪くなります。

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text : Ema Tanaka illustration : Kaho Yamaguchi

リンネル2024年10月号より
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください

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