【UNIQLO】2024秋冬展示会でスタイリスト佐藤かなさんが気になったアイテム＆着こなし

朝晩は涼しくなり、ようやく“秋はなに着よう？”と少しずつ考えられるようになったいま、気になるのはやっぱり【UNIQLO（ユニクロ）】の新作！ 秋冬のテーマは“Timeless Tones”。スコットランド・エディンバラやスウェーデン・ストックホルムのようなヨーロッパの都市からインスピレーションを受けています。その景色をイメージした展示会スペースには、シックで落ち着いた色味のトーナルカラーアイテムをはじめ、あったかコートやカラーバリエ豊富なニットなど圧巻のラインナップが勢揃い！ 今回は、その中からスタイリスト佐藤かなさんが「これ着たい！」と思ったアイテムをピックアップ。どんなふうに着こなしたいかをスナップさせてもらいました。

カジュアルにも羽織れるテーラードジャケット

この秋、アウターでマークしておきたいのがテーラードジャケット。
「ゆるすぎないリラックス感が絶妙！ だからこそ、きちんとしなければならない場面でも羽織れるし、カジュアルなアイテムとも好相性なんだと思います。ストレッチが効いていて着心地がよく、このオリーブカラーも幅広い色の服と合わせやすいです」

佐藤さんがコーディネートしたのは、SNSでインフルエンサーたちがこぞって「いい！」と投稿しているワイドストレートジーンズ。

「いま、デニムパンツのトレンドといえばワイドストレート。きれいめなテーラードジャケットとショルダーバッグを合わせると、ちょうどいい大人カジュアルに。小物は、流行色のブラウンで統一して、まとまりよく仕上げました」

注目すべきは、ベルト使い！

「ベーシックな着こなしも素敵ですが、この秋は衿を立てたり、ベルトでウエストマークしたりして、遊び心をプラスするのが気分です」

ノーストレスでラクにはける！ ふわふわスフレヤーンスカート

「とにかく、このふわふわでやわらかなスフレヤーンが病みつきに。縫い目なく立体的に編み上げるホールガーメント製法なので内側がゴロゴロせず、伸びのいい糸で編まれたウエストはゴムよりラクちん！ シンプルなナロースカートですが、素材感も相まって着映えするのがいいですね」

コーディネートしたのは、メンズのスタンダードなボタンダウンシャツ。

「スカートがすっきりとしたシルエットなので、トップスはオーバーサイズのものでバランスをとりたく、メンズのLサイズのシャツを選びました。シャツを出して着るとラフな印象になり、気になるお腹まわりもカバーできます」

スカートの後ろにスリットが入っているから、歩きやすさも◎。

ユニセックスで合わせやすいバックパックは、通勤着から普段着まで幅広い装いにマッチ。撥水、PCスリーブ、クッション性と通気性がいいストラップ＆背面など、機能面も充実しています！

ラフな起毛ジャージ素材なのにきれい見えするストレートパンツ

「吊るした状態で見るより、はいたほうが魅力が倍増するパンツです」と佐藤さん。
「シルエットは、流行のワイドストレート。センターシームのおかげで、脚がまっすぐきれいに見えるのが特長です。起毛したジャージ素材は、伸縮性が高く、心地よくはけます。ゴムウエストに見えないデザインになっているので、ラフになりすぎないのも嬉しいところです」

トップスは、グレーニットを選んで落ち着いた雰囲気に。

クルーネックセーターとストールは、秋冬の人気素材のひとつであるスフレヤーン。もちもちとしたやわらか触感がたまらない！と、毎年買い足している人も多い素材です。
「ベーシックカラーのコーディネートに、やさしい雰囲気を漂わせてくれる淡いピンクのストールをセレクトしました。秋が深まってきたら、中綿ベストを重ねてもいいですね」

「ふわふわでやわらかく、とにかく軽い！ コンパクトなサイズ感なので、上からコートを羽織ってもかさばらないし、室内に入って暑かったら付属のポーチに収納できるし、とても実用的なアイテムだと思います。【UNIQLO】の中綿ベストはすでに持っているけど、買い替えようかな（笑）」

ほどよくトレンドを取り入れた佐藤さんの着こなしは、マネしたくなるものばかり！ 参考にしながら、秋おしゃれプランを練ってみて。

●佐藤かな Profile
スタイリスト。雑誌『リンネル』などのほか、広告、カタログなどで活躍中。人気ブランドとのコラボレーションを手掛けるほか、趣味の裁縫好きが高じてソーイング本も出版。近著に『一年中着回せる簡単服』（扶桑社）が発売中。先日、講師として出演したテレビ番組『すてきにハンドメイド』（NHK）では、簡単に作れてコーディネートがしやすいノーカラーコートをデザイン。作り方と着回し術が掲載されている『すてきにハンドメイド 2024年9月号』（NHK出版）もチェックしてみて。

senior writer：Momoko Miyake