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ホテル・バベルのレストラン。サマルカンドってこんな感じ?

  • 2024.9.14
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バベルの1階にあるバー・レストランのBahar(バハール)。

ベルヴィルのホテル、Babel(バベル)の1階。エントランスの左側がホテルのレセプションで、右側がレストランバーのBahar(バハール)という作りになっている。レストランの店名はトルコ語で春を意味する名前だという。地元の素材、季節の素材のみを使い、エコでグリーンなホテルやレストランに授けられるClé Verte認証を受けている。ホテル同様にインテリアを担当したのは、室内建築家ダフネ・デジュゥだ。ベルベル族のテントを上に抱くベンチ席が並ぶ中2階を備え、シルクロードの要衝だったウズベキスタンのサマルカンドってこんな感じ?と思わせるインテリア。席に着いただけで、パリの20区にいることを忘れ、時代も行き先もわからないまま旅に出たような気にさせるレストランだ。

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テントが印象的な2階席。
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古いトメトを敷いた床、壁や天井の装飾がヨーロッパとオリエントを結ぶシルクロードの旅を感じさせるインテリア。 photography: Mariko Omura

バハールはホテルのレストランゆえにビュッフェ朝食(18ユーロ)から営業。ランチ、ディナー、そして日曜のブランチ......宿泊客のみならず、地元の住民やオフィスで働く人々がやってくる。シェフはフレンチ・アフガニスタン人のクレール・フェラル・アクラムで、スパイスを巧みに操り、アジア諸国とレヴァント地域が混じり合った味わい豊かな料理を提案している。常連も少なくないことから、毎週新しい料理が登場する。日本ではあまり味わえないchakchouka (シャクシュカ)や ブリオッシュのhallah(ハッラー)などもあり、食の好奇心を刺激するレストランだ。ディナーのメインはシェアが基本なので、ひとりならランチタイムに行くのがいいだろう。日曜と月曜を除き、毎晩午前1時まで営業しているバーのカクテル6種、モクテル3種もとても個性的。バハールのディナーは是非ともアペリティフから始めよう。

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豆を使った料理が多く、その代表格はひよこ豆をベースにしたパニスのフライだ。アラカルトの前菜(ランチ7ユーロ、ディナー8ユーロ)。
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ランチタイムは黒板の料理から。前菜+メインまたはメイン+デザートで18ユーロ。前菜+ メイン+ デザートで23ユーロ。メインだけは13ユーロ。
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ア・ラ・カルトのデザートから。パリ・ブレストならぬパリ・ダマスはピスタチオのシューというほかでは味わえない一品だ。
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カクテルやモクテルを味わいにバハールに行くも良し。カフェは近所のブリュルリィ・ドゥ・ベルヴィルから、またアイスティーの紅茶はKodamaから。photography: Mariko Omura(下)

Bahar by Babel
3, rue Lemon 75020 Paris
営)朝食7:30~10:30、ランチ12:00~15:30(月~土)、ディナー19:00~22:30(火~木)、19:00~23:00(金、土)、日曜ブランチ12:00~15:30
休)日、月のディナー
https://www.babel-belleville.com/

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