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まるで結婚式のプロフィールムービーを見ているかのよう! 幼なじみが生まれてから結婚するまでを描いた感動作

  • 2024.9.14

結婚式のプロフィールムービーは、参列者にとって懐かしい映像に笑ったり泣いたりしながら、思い出の共有ができる素敵な演出だ。まだ出会っていない頃の幼き主役たちの姿さえも愛おしく感じる。

Twitter(現X)で話題になった『ある幼なじみが結婚するまでの話』(加藤マユミ/KADOKAWA)は、同じ日に生まれた幼なじみが結婚するまでを描いた作品だ。プロフィールムービーのようなラブストーリーをフルカラーで楽しめる贅沢な1冊だ。

お隣同士で同じ日に生まれた芽依と和輝。幼なじみとして育ったふたりは、家族のような幼少期を経て、思春期には疎遠となり、あるきっかけで離れ離れになってしまう。しかし離れたことでお互いへの想いを再認識し、結婚に至るまでがカウントダウン形式で描かれる。

「大きくなったら結婚しようね」幼い頃にそんな約束をした人もいるのではないだろうか。でもその約束を実現した人は果たしてどれほどいるのだろう。成長につれて変わっていく気持ちや環境に、約束は忘れ去られていくのが普通である。その約束を実現した幼なじみのラブストーリーである本作は、読者の心を温かくしてくれる。

冒頭から「この二人が将来結婚します」と予告されているため、結末がわかった上で読み進められる。それでも、一波乱ありそうな展開にハラハラしたり、結婚することが分かっているからこその展開にワクワクしたりと、飽きさせない。何より、爽やかな読後感が本作の魅力だ。

作者の過去作品からキャラクターが登場したり、サブキャラたちのストーリーも描かれ、物語をより深く楽しむことができる。また、書籍化にあたり書き下ろされたエピソードは、Twitter(現X)で楽しんだ人も必見!

生まれたときから見守るふたりの成長に、つい親戚のおじちゃん・おばちゃん目線で楽しめてしまう本作。読み進めた先にある芽依と和輝の結婚式では、思わず涙してしまうかもしれない。ふたりの究極のラブストーリーをぜひ見届けてほしい。

文=ネゴト / Ato Hiromi

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