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80歳元島民「俺も島を潰した1人」「自分を責めたくなる」 生まれ故郷は今や無人島。57年ぶりに彼が上陸したら…

  • 2024.9.14
©️ABCテレビ

57年前に生まれ故郷の島から本土へ移住した80歳男性は、いまだに激しく後悔している。故郷は今や荒れ放題の無人島で、彼は「責任を感じる。俺も(島を)潰した1人だろうって、自分を責めたくなる」と思っているのだ。そんな80歳男性が57年ぶりに故郷へ帰ると、感動的な展開が待っていた……!

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【動画】長崎・五島列島の謎の無人島には、青の洞窟のような絶景が! ドローンが洞窟の奥へ進んでいくと……!?

調査隊が、衛星写真を手掛かりに人里離れた“ポツンと一軒家”を……ではなく、ドローンを駆使して“誰も知らない謎の島”を大探索! その舞台は、長崎県の五島列島にある無人島「藪路木(やぶろき)島」だ。かつてこの島には、36軒ほどの集落があったが、徐々に縮小していき、昭和47年には全島民が近くの小値賀島や本土の長崎市などへ移住した。

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長崎市で暮らす80歳の男性は、藪路木島の元島民の1人。藪路木島の方言をまとめた「藪路木島方言集」の著者でもある。彼が同書を出版した理由は、「自分が(島から)逃げ出した」という罪悪感があり、「方言を残すことは俺にもできる」と考えたから。彼は、30年以上かけて1万語以上の方言を集め、長崎大学の当時准教授だった人物の助言を受けて、平成29年に藪路木島方言集を自費出版したという。

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80歳男性は、23歳で島を離れてから一度も藪路木島を訪れていない。もしも島に上陸できるなら、「“四右衛門さん”の石碑に本を供えたい」という。四右衛門とは、藪路木島の英雄・中山四右衛門のこと。80歳男性は、藪路木島方言集だけでなく、中山四右衛門に関する本も出版しており、それを藪路木島にある石碑に供えたいという願望を持っていた。

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さっそく調査隊は、藪に覆われて様子が一切分からない藪路木島へ80歳男性と上陸することに。やがて彼らは、島を守る神社にたどり着いた。実は80歳男性は、先祖代々この神社の宮守をしていたのだとか。57年ぶりに戻ってきた彼は、「なんとも言葉にならない」「一言で言えと言われたら、『申し訳ありません』ですね」「責任を感じる。俺も(島を)潰した1人だろうって、自分を責めたくなる」と悲しそうに語った。

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その後80歳男性は、念願の中山四右衛門の石碑と対面。手入れをしながら、「四右衛門の直系の方がいなくなってからは、私が真っ先に来て先頭に立ってこんなこと(=整備)せんばいかん立場なんですよ。申し訳ないですね」と呟いた。そして、キレイになった石碑へ酒とともに「勝手に私なりに書かせてもらいました」と著書を供えて、祝詞を上げることに。ずっと思い詰めた表情だった彼は、「(石碑を)もういっぺん見らんと死なれんなと思っていたのが叶った。それが嬉しい」と、少しだけ笑顔を取り戻したようだった。

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なお、この様子は、9月8日に放送された特番『ドローンで見にいく謎の島』で紹介された。同番組の司会は、バラエティ番組『ポツンと一軒家』で数々の一軒家に秘められた家族の物語を見守ってきた、タレントの所ジョージが務めた。

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