1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【体験レポ】アナウンサーが絶叫!?アニメアフレコに現役アナ3人が挑戦してみたら...|後編

【体験レポ】アナウンサーが絶叫!?アニメアフレコに現役アナ3人が挑戦してみたら...|後編

  • 2024.9.13

「札幌・北海道の演劇エンタメ文化の魅力を発信したい」
「演劇エンタメ文化に携わる人たちの取り組みを広く発信したい!」

そんな思いをもったHBCアナウンサーが中心となり、7月から活動をスタートした、“HBC演劇エンタメ研究会(通称・エンケン)。

前編の記事に続き、今回はアニメのアフレコ体験にチャレンジします!

Sitakke
左から、森結有花アナ、堰八紗也佳アナ、堀内 美里アナ。

「アナウンサーが演技を学ぶことは、ナレーションや絵本の読み聞かせなど、様々な仕事で生きるはず!」
“エンケン”に所属する、HBCの堰八紗也佳アナ、森結有花アナ、堀内 美里アナが挑戦します。

声優やアニメーターを目指す学生たちが通う、代々木アニメーション学院 札幌校を訪れました。

Sitakke
代々木アニメーション学院 札幌校(札幌市 中央区南3条西5-1-1 ノルベサ5F)

今回のテーマ 「アニメのアフレコに挑戦してみよう!」

Sitakke
代々木アニメーション学院札幌校 声優タレント科 講師・渡邉宏行さん

アドバイザーをしてくれるのは、声優タレント科講師の渡邉宏行さん。アフレコの基礎を、2時間にギュッとまとめて教えて頂きました!

前編⇒: 【体験レポ】アニメの声優さんってスゴすぎ!現役アナウンサー3人がアフレコに挑戦してみたら...

アフレコ体験の流れ①②③

Sitakke

前編に続き、後編となる今回は、②台本読みをしてみよう からスタートです。台本読みでは、それぞれが演じるキャラクターに声をあてていきます。

②台本読みをしてみよう

今回アフレコをするのは、代々木アニメーション学院の学生たちが制作したオリジナルアニメ「ゆけスマッ!!」。

Sitakke
代々木アニメーション学院 学生制作「ゆけスマッ!!」台本

<「ゆけスマッ!!」STORY>
卓球の大会でライバルの「木崎(きさき)」に敗れた、主人公の「卓(たく)」。自暴自棄のまま訪れた、山奥の旅館で、卓球が上手な「座敷童(ざしきわらし)」に出会います。古びた旅館に住みつき、毎日1人で卓球をしていたという「座敷童」は、「卓」に必殺技を伝授します。果たして、「卓」は、ライバル「木崎」に勝つことはできるのか…!?

台本読みで重要なポイントは?

Sitakke

渡邉先生:まず、台本読みで重要なことは…「キャラクターは生きている」ということを徹底すること。リアルさをとことん追求することが大事です。

一同:ふむふむ…「キャラクターは生きている」…。

渡邉先生:例えば、台本のカットナンバー88を見てください。主人公・卓と座敷童が卓球の試合をしているシーンです。

Sitakke

渡邉先生:座敷童のセリフに「生意気だべ~!」とありますね。キャラクターの状況を補足する「ト書き」の欄には、“悔しそうにふくれている 座敷童”と書いてあります。さて、座敷童は、なぜ悔しいのだと思いますか?その悔しさはどこからきているものだと思います?

Sitakke
カットナンバー88のシーン。通常、多くのアフレコ現場ではこの「線画」と呼ばれる下書きの状態に声をあてていく。

森アナ:う~ん…台本の1ページ目に書いてある「キャラクター設定」を見てみると、「古びた旅館で 毎日一人で卓球をしていた 座敷童」と書いてあります。つまり…座敷童は今まで他人と対戦したことがなかったってことですよね。

渡邉先生:その通りです!他人と対戦したことが無かった座敷童は、「負け」を知らなかった。自分のことを「強い」と思っていたんだと思います。でもこのシーンで初めて「負け」を知ったわけです。

そう考えると…きっと、この「生意気だべ~!」は、きっと、子どものような
悔しがり方でしょうね。地団太も踏んでいたかもしれません。

このように台本読みでは、セリフ1つ1つに込められた感情をしっかり解釈して、その感情を声に乗せることが重要です。

Sitakke
「台本読みって…奥が深い!」と森アナ

森アナ:たった一行のセリフでも、そのキャラクターの人物像を読み解いて、感情を想像して、それを声に乗せる作業が必要ってことですよね。ウワー…これは大変そうだ~!

Sitakke
台本読みに何度も挑戦する堀内アナ

堀内アナ:普段、私たちアナウンサーの原稿って一文一文が長いんです。長めの文章の中で、感情を表現するという経験はあるんですが…今回の台本のように、短いセリフ一言に感情を乗せるのって本当に難しいんですね。

Sitakke
真剣な表情の堰八アナ

渡邉先生:声だけではなくて、実際に地団太を踏んでみたり、表情を作ってみたり、身振り手振りで感情を表現することも、いい演技に繋がりますよ。

堰八アナ:いろんな感情を表現するためには、きっと豊富な人生経験も必要になってきそうですよね。

渡邉先生:その通りです。そういう意味では、様々な経験をしておくことも大事です。自分自身の経験から、当時の感情を引っ張ってくることができると、リアリティが全然違ってきます。ほかにも、多くの映画や本に触れて、登場人物の心情を想像する訓練も、効果的だと思います。

一同:わかりました!

Sitakke
真剣にメモ書きをする3人

渡邉先生のアドバイスを受けながら、台本読みの特訓に励んだ3人。
まだまだ粗削りではありますが、いよいよ、最後のステップ「③映像に声をあててみよう」にチャレンジです!

③映像に声を当てみよう

ついに最後のステップ!台本読みでイメージを掴んだあとは、いよいよスタジオでのアフレコに挑戦です。

Sitakke

スタジオに入り、「わー!かっこいいスタジオ!」と、テンションが上がる一方で、「なんだか一気に緊張してきた…」と不安も入り混じるようすの3人です。

スタジオでアフレコをするときに、気を付けるべきポイントとは?

Sitakke

堀内アナ:マイクスタンドは横並びで、思っていたよりも隣の人との距離が遠いので、ちょっとやりにくそうな気も…。お互いに息を合わせて演じるシーンも多いのですが、どんなふうにタイミングを合わせるといいのでしょうか?

Sitakke

渡邉先生: いい着眼点です。たしかに、マイクと映像のみに集中してしまうと、“ひとり”だけで演じているような音になってしまうことはあるんですよ。ですので、隣の方に話しかけているような感覚でアフレコをするというのは重要なポイントです。

コツは、映像のほうを向きながらも、ちょっとだけ身体を横の方に向けてしてみると…他の方とも合わせやすくなりますよ!

堀内アナ:なるほど!

渡邉先生:ただ、あまり横を向きすぎると、マイクから離れてしまうので、そのバランスも見ながら調整してみてください。

一同:わかりました!

人生初のアニメアフレコ! 結果は…?

渡邉先生からのこれまでのアドバイスを胸に、マイクの前に立つ3人。人生初のアニメアフレコ、スタート!一体どうなる…?

Sitakke

緊張の面持ちでスタートした3人。

でも、回を重ねるごとに、演技の熱が上がっていき…

Sitakke

…見てください!この表情!
普段、テレビの前ではなかなか見せない真剣な表情と、

Sitakke

感情をむき出しにした、この姿!

Sitakke

堀内アナに至っては、絶叫していました!
一体、どんなアフレコとなったのでしょうか!?

3人のアフレコ体験のようすを動画でチェック!

アフレコ練習のようすや、完成したアフレコ映像(36:35~)はこちらから視聴することができます!
3人の熱演ぶりを、ぜひ動画でも見ていただきたいです!

体験を終えて…

渡邉先生のアドバイスを挟みながら、無事にアフレコ収録を終えた3人。
口をそろえて「とっても楽しかった!!」と、テンションMAX。

「これを通常のアニメでは30分間分、収録するってことですよね?声優さんってすごすぎる~~!」
「映像2分間分の収録とは思えないくらい、ビックリするほど達成感があります!」

Sitakke
少し悔しそうな表情も見せる3人

一方で…「正直、想像していた以上に難しかったです…声の仕事をしているアナウンサーとして、もっとうまくできると思っていたのに!」と、課題感も残った3人のようですが…?

Sitakke

「(アフレコは)初めてなのに、さすが!良かったですよ!お疲れさまでした!」と、先生からはお褒めの言葉を頂くことができました。

渡邉先生、ありがとうございました!

予告~HBC演劇エンタメ研究会の新企画スタート!

堰八アナ・森アナ・堀内アナが3人が所属する “HBC演劇エンタメ研究会(通称・エンケン)”。
今回のアフレコ体験を生かした、新たな企画がスタートします!

Sitakke
HBC"エンケン"メンバー

新企画の詳細は、近日公開予定ですので、お楽しみに…!

※2024年7月取材時の情報に基づきます。

取材協力:代々木アニメーション学院 札幌校
撮影:HBCテレビ「グッチーな!」
文:Sitakke編集部ナベ子

元記事で読む
の記事をもっとみる