今、最も同業者から嫉妬されている俳優は？ 一流が認めた男（1）菅田将暉が「負けを認めた」演技力の持ち主は？

スクリーンやディスプレイで、華やかな演技を披露している俳優たち。しかし、そんな彼らも、血のにじむような努力を重ねて今の地位を築いているのは言うまでもない。そんな彼らのメルクマールとなるのは、演技力に長けた他の俳優たちだ。今回は、「同業者」からの憧憬を集める俳優を5人紹介しよう。（文・shuya）
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●仲野太賀

さまざまなテレビや映画で主役を張り、今や芸能界で唯一無二の地位を築いた感のある菅田将暉。そんな彼には、かつて「コイツには負けた」と感じた俳優がいたという。

その俳優こそ、『今日から俺は』（2018、日本テレビ系列）のツッパリ番長から『虎に翼』（2024、NHK）の優男に至るまで、幅広い芝居のレパートリーでお茶の間を賑わせてきた仲野太賀だ。

お互いがまだ10代の頃、『ブラックボード～時代と戦った教師たち～』（2012、TBS系）で戦災孤児を演じた仲野と菅田。菅田は、撮影前のリハーサルで軍歌を歌うが、戦時下を生きる人々の心の内に思いが及ばず、苦戦。一方、彼の同級生役の仲野は、完璧に戦災孤児になりきり、菅田は大いに感銘を受けたという。

菅田の衝撃はそれだけでは終わらない。リハーサル後、仲野は、みすぼらしい戦災孤児の姿とはおよそかけ離れたシティボーイ然とした私服に着替え帰宅。その姿を見た菅田は、「あんなヤツが演じていたのか！」と唖然としたという。

ちなみに、仲野の演技力を絶賛するのは菅田にとどまらない。間宮祥太朗や林遣都も仲野の演技力を口々に賞賛している。さらに、勝地涼に至っては、インタビューで「ここまでやる俳優はいない」と発言をしている。

今では、お互いに「良きライバル」として認めあっている菅田と仲野。これからも末永く日本の芸能界を引っ張っていってもらいたいものだ。

（文・shuya）