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アラサー処女OLと溺愛イケメンのワンナイト。甘くもどかしい恋の行方は?『わたしの処女をもらってもらったその後。』

  • 2024.9.13

この記事には刺激的な画像が含まれます。ご了承の上、お読みください。

30歳を目前に始まる、女友達の結婚ラッシュ。友人たちの幸せそうな姿を見れば、目に見えないプレッシャーを感じることもあるだろう。

そんなヒリヒリした気持ちを抱いている人に向けて、第6回カクヨムWeb小説コンテスト恋愛部門《特別賞》受賞作品をコミカライズした『わたしの処女をもらってもらったその後。』(ぴらにあ。:漫画、高岡未来:原作/KADOKAWA)を紹介したい。

学生時代の友人たちが次々と結婚していく中、年齢イコール彼氏いない歴を更新中の真野美咲。29歳の誕生日を目前にした彼女のコンプレックスは、交際経験がゼロなことだ。自分だけが学生時代から何も変わっていないという焦りから、ため息だらけの日々を送っていた。そんな彼女が、会社イチのイケメン・忽那航平と酔った勢いで一夜を共にしてしまう。この物語では、ワンナイト以降の美咲と航平の関係が描かれていく。

真面目で地味だが、仕事は丁寧で正確。さらに周囲からの信頼も厚い美咲。しかし交際経験がなく処女であることに引け目を感じている美咲は、自己評価が実に低い。そんな彼女が、同僚からの言葉をきっかけに自分を変えようと決意する。

美咲の胸中に渦巻くマインドはネガティブだが、新たな一歩を踏み出したそのポジティブさに、読者は勇気をもらえるはずだ。

本作の見どころは、そんな美咲へ片想いをしている航平の溺愛っぷりだろう。片想いの相手である美咲から「一夜を共にしてほしい」と懇願され喜んだのも束の間、翌朝には記憶がないと言われ航平はショックを受けてしまう。それでもめげない航平の、止まることのない美咲への強い愛情は必見だ。美咲へ向けた航平のかわいさ全開の笑顔に、ぜひ癒されていただきたい。

「処女をもらってもらった」とへりくだってしまうほど自己評価が低い美咲と、そんな彼女へ健気にアプローチを続ける航平。2人の間に漂うもどかしさとじれったさが絶妙なバランスで描かれ、読者をキュンキュンさせる。

自分なんかが…と負い目を感じ、航平との関係からそっと身を引こうとする美咲。彼女は自己評価の低さから抜け出し、航平との「初めて」を受け入れられるのか?

ワンナイトから始まったふたりのその後を、ぜひ見届けてほしい。

文=ネゴト/ Ato Hiromi

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