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魚料理は面倒じゃない! 手軽にできて美味しいレシピが満載のコミックエッセイ

  • 2024.9.13

今週一度も魚を食べていない。そんな人も少なくないのではないだろうか。実際、水産物の消費量は年々減少傾向にある。海に囲まれたお魚大国なのに、食卓に並ぶことが少なくなってしまった魚介類をもっと身近に感じてほしい。そんな著者の思いから生まれた『カンタンなのに家族に人気のお魚おうちごはん』(モチダちひろ/KADOKAWA)は、家族で楽しく学べる魚の知識とレシピが詰まったコミックエッセイだ。

広島に移り住み、出産を経て改めて魚の魅力を実感した著者。とはいえ、食べやすく子どもも喜ぶ肉ばかりが食卓に並ぶ家庭も多いのが現状だ。魚料理への苦手意識が高まり、食べる機会が減っている現代人に対し、自身の経験談を交えながら、魚の魅力や栄養価、調理のポイントを分かりやすく教えてくれる。

栄養豊富であることは分かっているが、魚料理は面倒と感じてなかなかレパートリーが増えない。そんな筆者に本書は、味噌汁に使う出汁だって魚介なんだから、もっとハードルを下げていいんだよ。と背中を押してくれた。また、魚を捌いたことがない人でも気軽に挑戦できるよう、スーパーで手軽に購入できる魚や缶詰、加工品を活用したレシピを紹介してくれているのも嬉しいポイントだ。

レシピの紹介だけではなく、印象的なエピソードとして幼少期の新鮮な魚介類に囲まれた賑やかな食卓についてや、釣りが大好きだった祖父との思い出が語られる。こうした著者の体験が、魚料理や家族への思いに繋がっていることが伝わってくるのが本作の魅力でもある。

忙しい主婦目線で作られたレシピの数々は、どれも実用的で、すぐに試してみたくなるものばかり。毎日の献立に役立つアイデアが満載で、特に魚料理のバリエーションを広げたいと考える親にとって、手元に置いておきたくなる1冊だ。

どんな調理方法でも美味しくなり、缶詰にもなっていて、生でも食べられる魚介類は、実はおうちごはんに最適なことに気付かされる。さっそく今晩の献立に取り入れてみよう! と読むとそう思えるはずだ。

文=ネゴト / ニャム

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