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福祉用具の使い方のキホンのキ (歩行器編)

  • 2024.9.13

こんにちは!

「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。

今回は 「福祉用具の使い方のキホンのキ、歩行器編」ということで、歩行器の超基本的な使い方について書いてみたいと思います。

■歩行器の種類と使い方

歩行器は、おおまかに「ウォーカータイプ」「歩行車タイプ」「馬蹄型タイプ」の種類があります。それぞれの特徴と使い方について簡単に説明してみますと・・・

●ウォーカータイプ

ウォーカータイプの歩行器は、パイプの枠でできたシンプルな歩行器。グリップを握って操作するため、ある程度の握力があり立位姿勢や歩行状態が比較的安定している方に向いています。

持ち上げて歩を進める「固定式」、左右交互に歩を進めていく「交互式」、持ち上げずに足先のキャスターで進む「キャスタータイプ」の3種類があります。

固定式と交互式は足先がゴムになっており、キャスタータイプは足先はその名の通りキャスターがついています。

使い方としては、
・固定式・・・歩行器を持ち上げて前に出す→歩く・・・を連続させて使う。
・交互式・・・歩行器の片側を前に→片足を前に→歩行器の反対側を前に→もう一方の片足を前に・・・を連続させて使う。
・キャスタータイプ・・・キャスターで歩行器を前方に押しながら使う。ブレーキは、後ろ足についている先ゴムを、上から体重をかけて地面に接地させてブレーキをかける。

使用場所として、ウォーカータイプはどちらかというと屋内向きです。凸凹のある道や、砂利道などは、かえって不安定な歩行を強いられるリスクもありますので、使用時には注意が必要ですね。

●歩行車タイプ

歩行車タイプの歩行器は、車輪がついていてグリップを握って歩くタイプの歩行器です。

カゴやイスがついていたりしていて、大型キャスターで凹凸のある路面でも対応可能なので、屋外での散歩や買い物の用途に適しています。

買い物カゴをそのまま置ける設定になっているものや、バスなどの公共交通機関を使う際など、周りのじゃまにならないよう小さく折りたたみできるもの、トレイがついていてモノを運びやすいタイプ、キャスターが先に転がりすぎないようにキャスターに転がり抵抗がついているタイプなど、機種によっていろいろな機能がついていたりします。

●馬蹄型タイプ

馬蹄型歩行車は、その名の通り、上体を預けるパッド部分が「馬のひづめ」の形をしたタイプの歩行器です。

パッド部分に上腕を乗せて、上から体重をかけることで、安定した歩行を行うことができます。

ウォーカータイプ・歩行車タイプよりも、体全体の重みを歩行器に預けられるので、歩行状態の悪い方でも対応ができるタイプになります。パッドに上腕を預けて使うので、手の力が弱い方でも安心です。

ただし、他の歩行器と比べてサイズが大きいため、使用環境や保管スペースを考慮して選ぶことが重要です。

■歩行器を利用するうえでの注意点

●歩行器に体を近づけて使うこと!
歩行器を使う際は、必ず歩行器に体を近づけて使いましょう!

歩行器と体の距離が遠すぎると、歩行器の動きに体がついてこれず、前のめりに転倒してしまう危険が高まります。

歩行器を使う際は体を極力歩行器に近づけるようにクセづけしましょう。
忘れずに!

●ご利用者に合った高さ調節を!
歩行器はグリップを握ったり、パッドに前腕を預けたりして使用します。
グリップやパッドは高さ調節ができるのですが、ご利用者に合った高さ調整が必須です。

低すぎると、前傾姿勢になってしまい歩行器と体の距離が離れてしまったり、逆に高すぎると、肩が上がった状態での使用になったり体重を預けづらくなったりして、転倒のリスクも高まります。

ご利用者の体に合った最適な高さ調節を忘れず行いましょう!

というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!

これからも、「介護の三ツ星コンシェルジュ」にて、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!

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