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世界からお届け!SDGs通信 ウェリントン編。家庭菜園での余剰収穫物をシェア、交換

  • 2024.9.13
世界からお届け!SDGs通信ウェリントン編。家庭菜園やコミュニティガーデンでの余剰収穫物をシェア、交換。

収穫物の余剰分はほかの人と交換。無駄なく、皆に野菜がいきわたる

ニュージーランド人は、もともとガーデニング好きだ。都市部を除いて一軒家に住む人が多く、庭が身近なせいもあるが、近年は野菜や果物の値上がりの影響で、自分で野菜作りをする人が増えている。

家庭菜園で育てる定番野菜といえば、ジャガイモ、ネギ、ズッキーニ、レタス、トマト、キャベツ、ブロッコリー、シルバービート(フダンソウ)など。中には育ちが早く、食べるのが追い付かないものもある。友達や近隣の住人に配っても、まだ余る。

そんなときには、収穫物を交換する集まり「クロップ・スワップ」に出るといい。さまざまな町で行われており、野菜や果物はもちろん、手づくりのジャム、花束なども持ち込まれる。「シード・スワップ」はその種子版だ。また、地域の人々が共に作物を育てるコミュニティガーデンは国内に200以上ある。メンバーに収穫物を配っても余分があるときは、指定の貯蔵小屋に収穫物を入れておく。誰が取っていってもいいようになっているので、無駄を出さずに、皆が新鮮でバラエティ豊かな野菜、果物を食べられる。野菜づくりが好きなニュージーランドならではの活気で楽しいアイデアだ。

家庭菜園
あっという間に作物が成長した家庭菜園。
「クロップ・スワップ」の様子
「クロップ・スワップ」の様子。 ©Crop Swap Taranaki
コミュニティガーデン
人々が協力し合う、コミュニティガーデン。
貯蔵小屋
貯蔵小屋には、この日はレタスが置かれていた。

profile

クローディアー真理

くろーでぃあー・まり/NZ在住フリーライター。国内外の環境、社会的企業、先住民、ジェンダーなどに関する記事を日本の雑誌やウェブに寄稿。共著に『コロナ対策 各国リーダーたちの通信簿』(光文社)。

HP:http://nzwriter.web.fc2.com/

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