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履歴書に書けない特技は、私のお守り。10秒で四つ葉を探せます

  • 2024.9.13

私は四つ葉のクローバーを10秒あれば見つけることができる。

クローバーが自生する場所に行き、なんとなく気になった範囲をじっと見つめると、高確率で四つ葉が見つかる。これまで何十本も見つけてきたが、幸運の花言葉がつく四つ葉は何度出合ってもうれしい。見つけた時は「ここにいたんだね」という気持ちになる。ないものを探すというより、あることを前提に探している感覚だ。

この能力に気が付いたのは大学生の頃で、バス待ちの時間や散歩中の短時間にやたらと四つ葉を見つけるようになった。歩きながらでも見つけられる。素通りしても、違和感を感じた場所に戻って足元を見ると、必ず四つ葉がある。数歩歩くたびに四つ葉を見つけてくる様子を見た彼氏は、私を「四つ葉ちゃん」と呼んでおもしろがった。彼氏は自力で四つ葉を見つけたことがないらしく「そんなにぽんぽん見つけてたら、ありがたみがなくなるよ〜」なんて言って牽制しながら、競うように四つ葉探しに付き合ってくれた。

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実は、姉にも四つ葉を見つける能力がある。これが分かったのは、私が社会人になってからのことだった。姉家族と公園に出かけた時、義兄と甥っ子たちが原っぱでかけっこをしている間、私たち姉妹は別々の場所で四つ葉を探した。2人で見つけた四つ葉の数は合わせて30本ほど。時間は10分もかからなかったと思う。思わず「お姉ちゃんも四つ葉に呼ばれるタイプ!?」と興奮した。一方、義兄はそのタイプではないようで、私たちが摘んだ四つ葉の束を見てドン引きしていた。

クローバーの変異体である四つ葉の発生確率はおよそ1万本分の1。その希少性から四つ葉を見つけるのは難しいと思われているようだが、コツを掴めば誰でも見つけられるようになると思う。直感を働かせることがほとんどだが、なんとなく意識していることが2つある。

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1つ目は、クローバーの中から四角形を探すということ。間違い探しをする要領で、三つ葉の三角形が大半を占める中で四つ葉の四角形を意識してみてほしい。そのときは至近距離ではなく、視点を高く持ち範囲全体を見るようにすると四角形を見つけやすいと思う。

コツの2つ目は、四つ葉を「存在するもの」として探すこと。四つ葉を見つけるのが難しいと思っている人は「なくて当然、見つけたらラッキー」という前提で探していないだろうか。彼氏も「ないよ〜ないよ〜」と言いながら探していた。聞いているこちらは「じゃあなんで探してるの!?」とツッコみたくなる(笑)。四つ葉はこの一帯にあり、見つけるために探す。結構、このモチベーションが鍵になる気がする。

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四つ葉をよく見つける人の特徴として、目には見えない些細な違和感を捉える敏感さや直感力など、スピリチュアルな要素を結びつける考え方があるようだ。この観点からコツ2つ目を見てみると、引き寄せの法則が影響しているのかもしれない。引き寄せの法則は、ポジティブに考えると良いことが起き、ネガティブに考えると悪いことが起きるというもの。幸運の四つ葉を見つける未来を想像しながら探しているから、意識を現実化できているのではないだろうか。四つ葉に限らず、願いや目的をはっきり意識したり、叶う可能性を信じたりすると、大体の物事はいい方向へ向かっていくと思う。

自分の得意なことを人に説明するのは難しい。何事も自分よりもっと得意な人がいるんだろうなと思うと、取り柄がないようで寂しい気持ちになる。四つ葉を探すのが得意ですなんて履歴書に書けるわけでもなく、なんかつまらないなと思ったこともあるけれど、四つ葉という形の幸運を見つける力があると捉え直すと、なかなかいい特技なんじゃないかとワクワクする。私にとってこの特技は、日々を前向きに過ごしていくためのお守りのよう。ぜひ、緑が綺麗な原っぱを見つけたら、足元を見てみてください。幸運がきっと見つかります。

■葉々のプロフィール
本屋で本のタイトルを読み歩くのが好き。特技は歩きながら四つ葉を見つけること。k-popにハマってます。

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