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後味最悪…ホラーのプロが選ぶ究極の鬱映画(1)死体バラバラ描写が生々しい…実在の事件をモデルにした衝撃作

  • 2024.9.19
女優の黒沢あすか【Getty Images】

ホラー映画紹介Vtuver・ミミカ・モーフ氏に、配信で観られる映画作品の中から「本当に怖い映画」を厳選してご紹介いただく本企画。今回は、鬱展開ホラー映画の中から5作品をチョイス。逃げ場のない殺人ゲーム、出口のない迷宮をさまよう母親…。報われない展開に神経が逆撫でされる、鬱ホラーの傑作群をご紹介。今回は第1回。

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『冷たい熱帯魚』(2010)
上映時間:146分
製作国:日本
監督:園子温
脚本:園子温、高橋ヨシキ
キャスト:吹越満、でんでん、黒沢あすか、神楽坂恵、梶原ひかり渡辺哲、諏訪太朗、裵ジョンミョン、三浦誠己、芦川誠

【作品内容】

娘と若い後妻との家族関係に問題を抱える主人公・社本は、熱帯魚店の経営者。ある日同業者の村田と出会い、徐々に親しくなっていく。しかし、社本は村田が恐ろしい連続殺人犯であることに気づき……。

メガホンをとったのは、『愛のむきだし』の園子温監督。本作はベルリン国際映画祭で2つの賞受賞。殺人犯・村田を演じたでんでんは、本作で第35回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞している。

邦画作品の中でも、嫌な映画、胸糞映画を挙げる際に常に名前が挙がるのが本作だ。本作のストーリーは、実際の事件に基づいている。こんな残虐な事件が、我々の住む身近で起きていたことが非常に恐ろしい。

それに加え、生々しい死体解体描写や暴力、性的描写、恫喝、脅し…。そのあまりのリアリティに観ていて精神がすり減っていくこと請け合い。とにかく生々しく、観ていて嫌な気持ちになる映画だ。

特に私自身は、グロ描写や暴力描写に耐性があるものの、人間がマインドコントロールされていく様子、日常があっけらかんと崩壊していくサマがなんとも恐ろしい。

嫌な気持ちがドロドロと心を溶かしていき、心に重い負荷をかけてくる作品であると言っていいだろう。

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