1. トップ
  2. 恋愛
  3. 重力を無視して壁に張りつく猫ちゃん、まるで映画『インセプション』のワンシーンみたいだと大反響

重力を無視して壁に張りつく猫ちゃん、まるで映画『インセプション』のワンシーンみたいだと大反響

  • 2024.9.12

猫の予測不能な動きはとってもクリエイティブ。時に映画のワンシーンのような光景を生み出すことがあります。先日SNSのXで大きな話題になったのも、そんな猫の驚くべき行動を捉えた1枚の写真でした。

写真に写っているのは、壁にピタッとくっついている猫ちゃんと、奥の方でそれを眺めている猫ちゃん。

不思議なのは奥にいる猫ちゃんは床に対して垂直だけれど、手前にいる猫ちゃんは何故か壁に対して垂直になっている点。まるで壁のまわりだけ重力が変わってしまった異次元空間に迷い込んだような違和感があり、映画『インセプション』でアーサーが壁をダッシュして敵と戦うワンシーンを彷彿とさせる光景です。

この写真がSNSのXに投稿されると、次々に拡散されて7.5万件の”いいね”が集まる事態に発展。写真を見たユーザーからは「トリックアートかと思った」「凄い壁に張り付いてる」「スバイダーニャンですねw」「ヤモリネコ発見!」「忍者すぎるww」など、たくさんのメッセージが寄せられて大きな反響を呼んでいます。

とてもユニークな写真ですが、一体どのような状況を撮影したものなのでしょうか。飼い主である小野一俊さんにお話を聞いてみると、壁に張り付いているのはジン君というオス猫。この時は奥にいる姉猫のウミちゃんと一緒に追いかけっこをしている最中で、近くにいた小野さんとぶつかりそうになったため、壁へ向かってジャンプすることで衝突回避した瞬間を撮影したのだとか。

ジン君が壁に張り付いている姿を見たのは過去にも何度かあったそうですが、写真に収めることができたのは今回が初めてのこと。小野さん自身その出来栄えに手応えを感じているようです。

「廊下の手前と後ろで重力方向が異なっている、映画のインセプションのような世界が表現できたと満足しています。この写真は、後ろにいるウミちゃんがいるかいないかで、全く印象が違うので、一緒に写ってくれたウミちゃんに感謝ですね。」

ジン君は好奇心旺盛な性格で、いつも元気いっぱいヤンチャ盛りな男の子。一方のウミちゃんは冷静沈着な女の子。

対照的な性格の2匹ですが、実は同じ母猫から同時に生まれた姉弟猫で、小野さんと出会ったのは宮城県の猫島として知られる『田代島』。それは今から3年前、たまたま職場の同僚に誘われて同島へ猫の撮影に訪れた時のことでした。

最初は「誰でも簡単に撮れるのだろう」と思っていた小野さんでしたが、猫のすばしっこさと予測不能な動きに四苦八苦。すると「絶対に上手く撮ってみたい」という思いが湧き上がってきて、島で猫を撮影することに段々とのめり込んでいったのだとか。

そして、気がつけば毎週のように田代島に通って、猫の写真を撮影するのが習慣になってしまった小野さん。島民の方とも徐々に仲良くなっていく中で、島にある保護猫施設が閉鎖になりそうなこと、さらに生まれたばかりの子猫の貰い手を探していることを知ります。

そこで「この猫島に何か恩返しをしたい」という思いから引き取った2匹が、当時幼かったジン君とウミちゃん。幸いにも保護猫施設はその後、引き継いでくれる人が見つかり現在も運営を続けていると言います。

そんなご縁からお家にやってきたジン君とウミちゃんですが、今では小野さん一家にとって欠かせない家族の一員。

「ジン君は、いつも我が家のお笑い担当として、いつも奇想天外な行動を取ってくれていて、我が家に笑顔をもたらしてくれています。また、ウミちゃんは、とっても弟想いのお姉ちゃんで、いつも弟の面倒を丁寧に見ています。そんな光景を見ると『姉弟で飼って良かったなあ』と感じますし、いつも穏やかで幸せな気持ちになります。」と癒やしの存在であることを明かしてくれました。

今回インタビューに応じてくれた小野一俊さんは、自らのSNSで躍動感あふれる猫の写真を発信していて、過去には岩合光昭さんが審査員を務める猫写真コンテンストで入選を果たし、アドビ猫フォトコンテストでは最優秀賞を受賞している、知る人ぞ知る猫写真家。

Komoda's STORE(komoda.shop)ではジン君とウミちゃんが登場する2025年用のカレンダーなども公開されています。

取材協力:小野一俊(@kazutoshi_ono_)さん

元記事で読む
の記事をもっとみる