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<娘、やめます>今まで弟を優遇してきた母「介護はお姉ちゃんにお願いするわ」絶縁を決意した瞬間

  • 2024.9.12

両親が高齢になると介護問題が浮上してきます。家族で協力し合うのが理想ですが、家族関係がギクシャクしていると、大きなトラブルに発展することも。今回は、知人から聞いた介護にまつわるエピソードをご紹介します。

画像: <娘、やめます>今まで弟を優遇してきた母「介護はお姉ちゃんにお願いするわ」絶縁を決意した瞬間

弟を優遇する両親

A子は弟がいる長女です。
彼女は親から、弟と金銭的に差別されて育ってきました。

大学進学のとき、A子は親から「経済的に余裕がないから、地元の国立大以外は学費を出さない」と言われましたが、弟は浪人が許され、県外の私大に進学するというわがままが許されました。
両親は「女は結婚して、男に養ってもらえるから学歴が低くてもいい。でも、男はずっと働かないといけないから大卒じゃないと」という考えの持ち主で、かける教育費に差をつけていたのです。
A子は無事に進学できたものの、自分のほうが成績が良かったこともあり、釈然としないものがありました。

結婚費用や住宅購入費用にも差をつけられました。
A子が結婚したときは援助なしだったのに、弟のときはほぼ全額を親が負担していました。
結婚後に住宅を購入した際も、A子には資金援助がなかったのに、弟には半額を援助していたのです。

親の勝手な言い分に、失望

弟と大きく差をつけられたA子は親に「不公平すぎる」と訴えました。
ところが親は「他県に嫁いだ娘は他人みたいなもの」 と、罪悪感ゼロ。
「地元で就職して、家も建てた弟は何かと顔を見せてくれるし、嫁姑で不仲になりなくたい」と、弟を優遇し続けたのです。

さらに親は「大学にちゃんと進学させてあげたでしょ。そんなことで拗ねないでよ、大人なんだから」と、A子に説教をしてきたのです。
A子は「何を言っても無駄だ」と失望し、親に期待をすることをやめました。

高齢になった親が手のひら返し

ところが年月が経って親が高齢になったとき、自分たちの将来に不安が出てきたようで、手のひらを返してきました。
親はA子に「介護は弟じゃなく、A子に頼みたい。嫁に迷惑をかけたくないし、娘のほうが気が楽」と自分勝手なことを言ってきたのです。
A子はこれまでの不満が爆発し、親にブチ切れ。「今さら都合がよすぎる! 私は絶対に介護はしないから」と拒否しました。

断固拒否の姿勢を見せたA子に、両親は「それなら、代わりに介護費用を出せ」と要求してきました。
このセリフで、A子の怒りはさらに増幅。
弟と学費を差別され、結婚費用や住宅購入の支援もなかったことを挙げ、「介護費用は、これまで援助をされてきた弟が負担すべき」と告げました。

ところが親は、「弟にはそんな余裕はない。だから結婚費用も住宅購入も負担してきたのに。A子は余裕があるから大丈夫でしょ? わがまま言わないで」と言ってきたのです。

弟の意見は?

A子は弟にも連絡しましたが、親と同じ意見を言ってきました。
「自分たちに介護は無理だよ。お金も出せないし。お姉ちゃん、お願い」と、さんざん親から援助を受けてきたくせに、厄介な介護だけ押し付けようとするのです。

A子は悩みましたが、夫から「A子は十分頑張った。もういいと思うよ」と言われ、家族に見切りをつけることに。
親と弟に「もう連絡しないで」と告げ、絶縁宣告をしたのです。

子どもは1人1人異なるため、お金のかけ方が変わるのは、ある程度は理解できます。
本当に弟の家にはお金がなく大変なのかもしれませんが、それでも、親の勝手な意向により、大きく差をつけるのは不公平ですよね。
その上、介護の負担だけ背負わされたら、理不尽すぎます。
絶縁もやむなし、と感じたエピソードです。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子
団体職員を経て、ライターに転身。男性が管理職、女性多数が一般職の職場にて、女性と仕事、男女平等参画に関する様々な理想と現実に直面し、それを記事にすることを志す。以来、組織に所属する女性を中心にヒアリングを重ね、女性が生きやすい社会生活に関するコラムを執筆中。

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