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「ガンですね」診察室に入ってすぐの告知でパニックに|21歳で癌になった話

  • 2024.9.13

会社の健康診断後届いた甲状腺の再検査通知…。後日大学病院に行くことにした私に待っていたのはガンの診断でした。自分のことは後回しにせざるを得ないママさん達に少しでもこんな病気があるんだと言うことを知ってほしくて記事を書いています。この記事はInstagramで暮らし・家計管理についての情報を発信している、まめ|-750万からプラス家計に(@_mame.home)がご紹介します。

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不調を感じることもなく、受けないといけないから受けただけの会社の健康診断。早く終わってランチ行きたいねなんて話しながら、最後の診察で先生から言われた「甲状腺が腫れているので再検査通知がいくと思います」との言葉。

後日再検査通知が届いた私は、めんどくさいな~と思いながらしぶしぶ大学病院へ行くことにしました。

大学病院での再検査

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仕事が休みの日に大学病院の予約を取りました。母が「仕事休み取って、一緒に行くよ」と言ってくれましたが、どうせ異常なしだろうと謎の自信があったので1人で行くことに。予約をしているのに、なかなか呼ばれずやっと呼ばれたのは予約の1時間後。

採血とエコーをしてあとはお会計して終わりかなと思い待っていたら、看護師さんがやってきて、「甲状腺に腫瘍があるので、良性か悪性か判断するために細胞診と言って、針で細胞を取る検査をしたいので、こちらにいいですか?」と。

腫瘍...?針...?え、首に針さすの...?と思いながら、軽くテンパっていましたが、案内されるがまま診察台へ。ちょっとチクっとするね~と採血の時の感じで言われましたが、全然チクっとじゃなかったです。

普通に痛いし、怖いし、苦しいし。でも首なので、しゃべると針がズレるかもと思い耐えました。結果は1週間後と言われ、検査結果を聞くだけだったら時間はかからないだろうと思い、ちょうど1週間後がお昼から仕事の日だったので、その日の午前中に行くことにしました。

再検査結果は甲状腺乳頭癌

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受付して今回はわりとすぐ呼ばれて診察室へ。診察室に入りあいさつをして座ると開口一番に先生が「えーこれはガンですね。腫瘍は悪性だったので、手術が必要です」と言い放ちました。

私のイメージは、ガンの告知って先に家族に話して本人には告知するかどうするかみたいな感じだったので、もうパニックで。今考えると甲状腺乳頭癌はガンの中では経過がゆるやかな傾向があるそうで、だから淡々と告知されたのかなと思いました。

とは言え、仕方なく受けた健康診断でこれまた仕方なく受けた再検査でまさか自分が癌だとは夢にも思わなかったわけで...先生がなにやら説明してくれていたんですが、全く頭に入ってこず、放心状態でした。「大丈夫ですか?」と先生に言われ、ハッとして説明を聞きました。

「取り急ぎ手術が必要です。実際に見てみないとわかりませんがわリンパ節にも転移している可能性が高いです。家族の方と一緒にまた来れますか?」ということでした。

甲状腺癌の9割を占める「甲状腺乳頭癌」

甲状腺癌の中で約90%を占めるもの。進行は比較的ゆっくりで、生命に関わることは稀だと言われています。

中にはがんが大きくなって声がかすれたり、飲みにくいなど症状がある方もいるそうですが、痛み苦しいなどもなく気づかない方が多いんだそう。私の場合は乳頭癌以外の病気が元々あったみたいで甲状腺が腫れていたようです。

母に報告

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診察室を出て、ひとまず母に電話しました。

今日検索結果を聞きに行くことは伝えていたので、すぐに電話に出た母。「どうだった?」と聞かれ、母の声を聞いて少しずつ現実味が出てきました。さっき先生に言われたことをそのまま伝えると、5秒ほどの沈黙の後、涙声で「そっか...ごめんね。話1人で聞きに行かせてごめん」と謝られました。

多分なんもないから1人で行ってくると言ったのは私だし、母はなにも悪くないことを伝えたかったのですが、「大丈夫」と言うのが精一杯でした。お会計をして、そのまま仕事へ向かったのですが、運転しながらも涙が止まらず...

正直その後のことはあまり覚えていないのですが、家にいるより仕事してた方が気が紛れるので、普通に勤務して帰宅しました。

がんの告知はあまりにも突然で、一人で受け止めるのは難しいものでした。検査結果を聞きに行く際に不安な時は、家族など信頼できる人に同席してもらうのも一つの考え方だと思います。

著者:mame

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