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南アルプス、富士山、八ヶ岳を望む高台の宿で「何もしない」贅沢な時間を。

  • 2024.9.13

フランスの生活に根付く"暮らしの美学"、アール・ドゥ・ヴィーヴルの精神は、日本でも見つけることができる。長野県富士見町で1日1組限定、別荘のような滞在が叶う小泊フジで洗練の空間に身をゆだね、何もしない贅沢を。

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四季を通じてさまざまな表情を楽しめる、甲斐駒ヶ岳を間近に。

里山の風景に癒やされて、別荘のように過ごす。

山梨県との県境の、八ヶ岳山麓に位置する長野県富士見町。四方を緑の水田に囲まれた高台に、昨夏、1日1組限定こぢんまりとした宿泊施設がオープンした。焼杉の板で覆った外壁と、手曲げ加工の銅板をあしらった屋根が印象的な建物は、建築家の藤森照信が手がけたもの。"自然との調和"をテーマに掲げる藤森建築に惚れ込んだオーナーが、2010年に設計を依頼。13年という年月を費やして完成した施設は、南にそびえる富士山と、シンボルツリー、樹齢300年の枝垂れ桜を軸にした、細長いフォルムが印象的。室内の壁や天井は白漆喰で仕上げ、森から切り出した栗の木を柱や家具に活用している。この地の自然と完璧にマッチする施設は、長閑な里山の風景と相まって、まるで絵本の中から抜け出たような印象を与える。

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ベッドルームの天井には、宿泊者が貼った炭のピースが。
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大開口のバルコニーを備え、開放感のあるリビングスペース。

こちらでの滞在は、富士山と南アルプス、八ヶ岳を一望するロケーションと、プライベートな空間を満喫して。枝垂れ桜の木陰にチェアを持ち出して夕陽を眺めたり、満天の星の下、夜の散歩を楽しんだり。周辺で地元食材を調達し、キッチンで腕を振るうひとときも楽しい。いまも昔も変わらない、人と自然が織りなす風景の中に身を置いて、何もしない時間を噛み締める。田舎ならではの贅沢を実感するはずだ。

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宿泊者が自由に使える抹茶セット。椀は沖縄・今帰仁に工房を構える小泊良の作品。

Kodomari Fuji
小泊フジ
長野県諏訪郡富士見町
(詳細は予約後にお知らせ)
contact@kodomari-fuji.jp
全1棟バスタブ付き
1棟(最大5名まで)¥66,000~+大人1名¥8,800~
朝食込み(自炊)
https://kodomari-fuji.jp

*「フィガロジャポン」2024年9月号より抜粋

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