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【新NISA】相場下落時こそ思い出したい「投資を続けるべき」2つのワケ

  • 2024.9.12

新NISAのつみたて投資枠で投資をしている人にとって、株式市場の急落は“チャンス”と言えるかもしれない。乱高下する相場を乗り越えて利益を出すために、投資の基本である「ドルコスト平均法」と「複利効果」について理解を深めよう。

■ポイント1 「ドルコスト平均法」で暴落時に安く買える

投資初心者でも聞いたことがあるだろう「ドルコスト平均法」は、価格が変動する商品を常に一定金額、定期的に買い続けることで、結果的に安い時に多く買い、高いときには買う量を減らすこととなり、購入コストが下げるといわれる方法だ。

投信などを積立購入する際、毎月同じ「口数」で買う方法と、同じ「金額」で買う方法があるが、同じ口数買うよりも、同じ額で買い続ける(ドルコスト平均法)ほうが、株価の下落をチャンスにつなげられる。

●価格が1000円(1月)→500円(2月)→2000円(3月)になった場合
価格……毎月10口購入した場合/毎月1万円購入した場合
1月 1000円……10口(1万円)/10口(1万円)
2月 500円……10口(5000円)/20口(1万円)
3月 2000円……10口(2万円)/ 5口(1万円)
合計……30口(3.5万円)/35口(3万円)
平均単価(1口あたり)…… 1166.6円/857.1円

ただし注意点もあり、長期で見て相場が右肩上がりにならない場合はドルコスト平均法が機能しない。

たとえば、企業業績が悪化して回復が見込めないと株価は下落し続けるため、購入単価が引き下がるだけで買値を上回ることがない。

■ポイント2「複利効果」を享受できるのは投資を続けてこそ

複利とは利子の計算方法で、元本と受け取った利子にも利子がつくことを示す。投資を長期で継続すればするほど、この(資産が資産を呼ぶ)複利効果のメリットを得られる。これに対し単利とは、元本にのみ利子がつく計算方法で、利子を再投資しないもの。

NISAでは分配金や配当で同じ商品を買い増しする再投資型が主流のため、分配金が元本に組み入れられ、その金額にも分配金がつく複利の効果を自然に実践できるのだ。

たとえば、100万円で5%の分配金がある銘柄に投資することを想定し、単利と複利とでどれくらい違いが出るか比べてみよう。

まず再投資しない「単利」だと1年目に元本は105万円(100×1.05)、2年目に110万円(100×1.05+5万円)、3年目に115万円(100×1.05+10万円)になる。

ところが「複利」の場合、1年目こそ105で同じだが、2年目は110.25(105×1.05)、3年目は115.76(110.25×1.05)となり、同じ利回りでも複利運用のほうが7600円の差がつく。長く続けば続くほど差は開き、20年後には約65万円の差がつく 。

●100万円で5%の分配金がある銘柄に投資する場合
利率 1年後/2年後/3年後/……/26年後
単利 105万円/110万円/115万円/……/230万円
複利 105万円/110.25万円/115.76万円/……/355万円
差額 0/2500円/7600円/……/125万円

計算しやすく投資額を100万円に固定しているが、資産も増えるため実際の差はもっと大きい。これが複利の威力だ。

■下落してもつみたてを止めない!

投資は無理しない範囲で続けることが重要で、毎月のつみたて投資を始めたなら、下落しても止めないほうがいい。価格が下がった時こそお得になる「ドルコスト平均法」と、長く続けることで利益が膨らむ「複利効果」という2つの考え方を持っていれば、焦らずに続けられるはずだ。

むしろ、使っているのがNISAのつみたて投資枠だけなら、下がった時に成長投資枠を使って注目しておいた銘柄を買ってもいいかもしれない。

文/編集・dメニューマネー編集部

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