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実は「手首を使う」と飛距離は伸びる!“正しい手首”の使い方をプロが解説

  • 2024.9.12

「目指すスコアに届かない」という壁に苦戦する中級者・ビギナーは少なくありません。しかし、スイング時の手首に注目することで、スコアの壁を超えることができます。

今回は、樋口貴洸プロによる手首を使って、スコアの壁を超えるコツをレッスン!

「手首を使う」は必要!悪いことではない!

僕がゴルフをはじめたのは高校1年生の夏で、卒業するまでには70台で回れるようになりましたが、当時も今も「手首は使うもの」と信じています。スクールの生徒さんへの指導も、どのレベルでも「手首の使い方」からレッスンします。

手首を使わない、使いたくない理由は、クラブの軌道やフェース向きがブレる。安定させたいのにルーズになる、と思っているからでしょう。しかし、僕は、手首を使わないことが逆効果になり、それが上達の妨げになっているゴルファーをたくさん見てきました。

ベストスコアが更新できない原因もそこにあり、手首を使わないから「クラブをスピーディに振れない、振り切れない」「ボールを強く叩けない」など、飛ばない、曲がるスイングになっていませんか?

手首を使う打ち方にトライして、スイングも弾道も未体験の領域に進み、スコアの壁を破ってください。

レベル別の「手首を使う」で一気に上達!

中級者・熟年者:手首を使わない

実は「手首を使う」と飛距離は伸びる!“正しい手首”の使い方をプロが解説
フェースが開く(左)、インに引きすぎ(右)

中級者や熟年者の場合、当てるのは上手。しかし、手首を使わず、クラブをインに引きすぎていたり、フォローでヘッドを真っすぐ出しすぎたりしているのが、スコア停滞の原因になっているかも!

中級者・熟年者:手首を使う

体の動きに合わせて手首を使いつつ、フェースを適切な向きにするのが上級者のスイング。「プロがいう“手首は使っていない”は意識や感覚にないだけで、じつはめちゃくちゃ使っています」と樋口

ビギナー・アベレージゴルファー:手首を使わない

実は「手首を使う」と飛距離は伸びる!“正しい手首”の使い方をプロが解説
振り遅れる(左)、外から入る(右)

「ゴルフクラブを振る」こと自体が発展途上のレベルだが、手首を使わないことによって振り遅れやカット軌道になっている可能性大!結果「振れない、飛ばない」スイングになってしまう

ビギナー・アベレージゴルファー:手首を使う

手首を使うことの大きなメリットのひとつがクラブのリリース。ヘッドを加速させる、ボールを叩くことで飛距離が伸びる。構えた位置に手元やヘッドを戻す動きにもつながるのでミート率も上がる

「手首を使う」と強く叩ける! 叩けば飛ぶ!90切りまでにとくにオススメ!

実は「手首を使う」と飛距離は伸びる!“正しい手首”の使い方をプロが解説
インパクトバッグを目一杯、強く叩こうとすると自然に手首を使う。それをスイングに取り入れることが脱アベレージの近道

僕は、ゴルフをはじめたころから人並み以上に飛びました。今でも「なんでそんなに飛ぶの?」と聞かれることがありますが、初級者のころも現在も「手首ですね」と答えます。

とくに“手首を使って叩く”が肝心で、ヘッドが走る=加速力が上がる。また、インパクトゾーンでのクラブの軌道や入射角も自然に安定します。

さらに、手首を正しく使って叩くとインパクトと弾道の質が上がります。

スコアでいえば100切りを目指す人や100前後を行ったり来たりの人は、まだまだ飛ばせるポテンシャルをもっていますが、その潜在能力を引き出すために必要なのが”手首を使って叩く”。

これを練習してマスターすれば、90切りも目指せます!

手首を使わない(リリースしない)叩き方は、持ち前のパワーを発揮しきれない

素振り:手首を使って振る→「右手1本、クラブは逆さ」でビュンビュン振る

まずは、右手1本でクラブを逆さに持って振る。手首が動かしやすい利き手(右手)で「手首を使う感覚」をしっかり得る。

クラブを逆さに持つと軽くなるので、速く振れるし、片手で振っても手首や腕への負担が少ない。右手首を使ってビュンビュン振ろう。

実打:手首を使って強く叩く→「手首→腕→腕→手首」 の順序が大事

次に両手でグリップして球を打つ。もちろん手首を使うが「素振りのときも、ですが、動かす順序が大切です」と樋口。

バックスイングは「手首→腕」の順、切り返しは「腕→手首」の順で行なう。この順序が逆になると強く叩けない。

バックスイングで腕から動かしてしまうと、手首を使うタイミングを失ってしまう。ダウンスイングでは手首から動かすとヘッドが落ちてしまう

切り返しは「腕から」だが、フォローまで腕だけで手首を使わないとヘッドが走らない。インパクト時の手元やクラブの「アドレスの再現」も作りにくくなる

曲がるのが怖くて、当てて終わりや振り切らないスイングは、成長するどころか後退してしまうこともあるので、中級者・熟年者でスコアが停滞している人にもオススメだ

いかがでしたか? 手首の使い方を意識して、レッスンをしてみてください!

レッスン=樋口貴洸
●ひぐち・よしひろ/1997年生まれ、埼玉県出身。JGTOツアーメンバー。ドライバーを300ヤード飛ばし、昨年のティーイングプロ資格・技術試験に合格。現在は東京都港区の「Golf&Fitness Point 芝浦」や代表を務める東京都中央区の「GOLF LOUNGE BeBe」でアマチュアを指導。コースでのスコアメイクに役立つレッスンに定評がある。

写真=相田克己
協力=Golf&Fitness Point 芝浦

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