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日本代表、3バックへのシステム変更により「序列を下げた」5名

  • 2024.9.11
日本代表、3バックへのシステム変更により「序列を下げた」5名
日本代表、3バックへのシステム変更により「序列を下げた」5名

Text by 奥崎覚(編集部)

中国とバーレーンに大勝を収め、2026年ワールドカップのアジア最終予選でこれ以上ないスタートを切った日本代表。

2試合で12ゴールという大量得点には、新たに採用した3バック(3-4-2-1)システムの効果も大きかった。一方で、4バック(4-2-3-1)からシステムが変わったことで試合出場が遠ざかってしまった選手もいる。

今回は、9月シリーズを経て日本代表の中で序列を下げてしまった5名の選手を紹介する。

中山雄太

日本代表、3バックへのシステム変更により「序列を下げた」5名
日本代表、3バックへのシステム変更により「序列を下げた」5名

9月シリーズ:出場時間0分(ベンチ入り2試合)

まずは、8月14日にFC町田ゼルビアへ加入した中山雄太。

2019年1月に柏レイソルから欧州へと旅立ったが、近年怪我にも悩まされ、フリーとなった今夏は移籍先が見つからず、27歳でのJリーグ復帰を決断した。

アジアカップまでの日本代表では伊藤洋輝と左サイドバックのポジションを争う存在だった中山。しかし、3バックで好感触を得た6月シリーズは不在で、今回招集されたものの出場機会は訪れなかった。

ライバルの伊藤はすでに3バックにも適応している。冨安健洋や町田浩樹が4バックの左サイドバックをこなせること、さらに自身が国内へ戻ったことを考えると、10月以降は厳しい立場となりそうだ。

菅原由勢

日本代表、3バックへのシステム変更により「序列を下げた」5名
日本代表、3バックへのシステム変更により「序列を下げた」5名

9月シリーズ:出場時間0分(ベンチ入り2試合)

菅原由勢は、2023年3月から始まった第2期の森保体制においてレギュラーといえる立ち位置に上り詰めた一人。

今夏はプレミアリーグのサウサンプトンへの移籍を成し遂げ、開幕戦から3試合連続でスタメン出場中。8月31日のブレントフォード戦で初ゴールも記録している。

ただ、今回の代表活動では2試合ともに出番なし。右サイドであればサイドバックからウィングまでこなすユーティリティ性を備えるが、日本代表で森保監督がウィングバックに求める能力とはあまり合致していないのかもしれない。

とはいえ、右サイドバックとしては現状もおそらく一番手。ムードメーカーとしての役割も担っており、チャンスをうかがいながら出場機会が訪れた時に結果を残すことが大事になりそうだ。

旗手怜央

日本代表、3バックへのシステム変更により「序列を下げた」5名
日本代表、3バックへのシステム変更により「序列を下げた」5名

9月シリーズ:出場時間0分(ベンチ外2試合)

ホームでの中国戦に続き、アウェイでのバーレーン戦でもベンチ入りが叶わなかった旗手怜央。スコットランドのメディアからは「無意味に長い旅をした」と嘆く声が聞かれた。

3-4-2-1のシステムでは、ボランチ2枚とシャドー2枚いずれかでの出場が想定されるが、前者では遠藤航、守田英正、田中碧、後者では久保建英、南野拓実、鎌田大地などがライバルとなる。

また、ユーティリティ性の高い旗手は、4-2-3-1であれば中盤の5つのポジションをこなせると考えると、システム変更により出場可能ポジションが単純に1つ減ったとも言える。

今回の2試合連続ベンチ外はショックであったかもしれないが、旗手の代表での立ち位置を明確に示すものでもあった。この現状を、前に進む力に変えて今季のCLなどでの活躍を期待したい。

中村敬斗

日本代表、3バックへのシステム変更により「序列を下げた」5名
日本代表、3バックへのシステム変更により「序列を下げた」5名

9月シリーズ:出場時間17分(ベンチ入り2試合)

攻撃的な3バックを初めて採用した6月シリーズ、中村敬斗はミャンマー戦シリア戦ともに左ウィングバックとして出場し、いずれの試合もチームは5-0で完勝。中村自身もミャンマー戦で2ゴールを挙げた。

今回の代表活動でも中村は2試合目のバーレーン戦、73分から三笘薫に代わって出場。個人での打開や周りとの連係によりチャンスを作り出し、チーム5点目となる小川航基のゴールを導き出した。

しかしながら、同じポジションで今回出場した三笘や前田大然がウィングバックとして見せた、攻守におけるハイパフォーマンスに比べると…という感も否めない。それだけ日本代表のポジション争いは今、高いレベルになっている。

中村のプレー自体には特に問題がなかった9月シリーズだが、相対的に序列を下げてしまったと言える。

浅野拓磨

日本代表、3バックへのシステム変更により「序列を下げた」5名
日本代表、3バックへのシステム変更により「序列を下げた」5名

9月シリーズ:出場時間8分(ベンチ入り2試合)

最後は、バーレーン戦で82分から出場した浅野拓磨。シャドーの位置に入ると、何度か決定機を迎えたものの得点することはできなかった。

少し前は浅野、上田綺世、前田大然、古橋亨梧が争っていたトップのポジションだが、古橋に代わって小川が加わり、今回は2試合とも上田先発→途中から小川という起用パターンだった。

前田も前田で、中国戦では慣れた左サイドでウィングバックとして出場。攻守に鋭いプレーを見せ、ゴールまで記録している。その中で、浅野だけが結果を残すことができなかった。

試合の流れに関係なくゴールを生み出せることは彼の大きな強み。ただ、FWは期待の若手が続々と欧州へ進出しているポジションだけに、彼らが台頭すれば真っ先に立場が危うくなるのは浅野の可能性が高い。

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