カブスの今永昇太投手は10日(日本時間11日)、敵地でのドジャース戦に先発登板し、7回7安打4奪三振3失点で13勝目(3敗)を挙げた。「1番DH」で出場した大谷翔平投手に対しては3打数無安打と完璧に封じた。山本由伸投手、鈴木誠也外野手も出場した一戦は6-3でカブスに軍配があがった。
■ソロ3発に「自分の情けないところ」
2回に先制点をもらった今永。しかし、直後にトミー・エドマン外野手に同点ソロを献上すると、4回にも再びエドマンにソロアーチを許した。さらに5回にもマックス・マンシー内野手にソロを被弾。しかし、3発以外は痛打を許さず、今季17回目のクオリティースタートを達成した。
粘りの投球で試合を作ると、1-3で迎えた8回に味方打線が一挙5点を奪って逆転。13勝目の権利が発生し、その後は2番手ネイト・ピアソン投手、3番手ポーター・ホッジ投手というリレーでリードを守り切った。
この日は7回89球で降板し、3発浴びたものの7安打3失点4奪三振で13勝目を手に入れた今永。試合後にはグラウンド上でテレビ局のインタビューに応じ、「チームが逆転してくれて勝ったので、本当によかったです」とコメント。3本塁打を許したことについては「同じ選手に本塁打を打たれてしまって、マンシーの本塁打は何の根拠もない真っすぐだったんで、自分の情けないところですね」と振り返った。
■4連勝も「自分の勝利気にしない」
大谷に対しては3打数無安打に抑え込んだが、「勝負の世界っていうのは紙一重。あれ(第3打席の大飛球)が本塁打なのかアウトなのかっていうのは、その時の運。今日は本当に少しだけ運が味方してくれました」と謙虚に話した。
これで自身4連勝となったが、好調の要因については「自分に付く勝利をまったく気にしていない。チームに付く勝利を気にするっていうのが、自分のメンタルの持ち方。それがうまくいっている感じです」と明かした。
山本との投げ合いについても触れ、「正直、試合前はあまり調子が良くなかったんですが、今日の山本投手のピッチングを見て、このままじゃチームはすごく劣勢に追い込まれるなと思ったので、3失点しましたが、彼の投球が僕を引っ張ってくれました」とし、山本の投球から刺激をもらったと説明した。
最後は「勝った時に反省することが一番幸せなことなので、今日の反省をしっかり次の試合に生かして、ケガなくシーズンを過ごしたいと思います」と締めくくった。