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「聞くのがマナー」「どうせ断られないから聞くのは無駄」新幹線の座席を倒すときの声かけって本当に必要?

  • 2024.9.11

リクライニング時の声かけは必要?不要?

リクライニング時の声かけは必要?不要?
リクライニング時の声かけは必要?不要?

新幹線で座席を倒す時、後ろの人へ「席を倒していいですか?」と確認する声かけ。必ず確認するという人も多ければ、確認したことがないという人も多いようです。堀江貴文さんは「確認しない」派の一人。自身の著書『疑う力 「常識」の99%はウソである(宝島SUGOI文庫)』のなかで、「座席を倒したいなら勝手に倒せばいい」と意見しています。ネット上でも、声かけが必要だと思う派、不要派で意見は真っ二つとなるほど、議論に発展してます。それぞれの意見を見ていきましょう。

どうせ断られないのだから……声かけ不要派の意見

まず“声かけ不要派”はどのように考えているのでしょうか。ネット上では「直角のまま座る人なんてほぼいないんだし、みんな倒す前提なんだから聞く必要ある?」「どうせ断られないんだから聞く必要性を感じない」「そもそも倒すときに声かけるなんてルールいつの間に出来たの!?」といった声があがっていました。

また見知らぬ人と会話するのが嫌という人も多く、「声をかけた相手がヤバい人だったらかえって危険」といった意見も。とはいえ声かけしないなりの配慮もあるようで、「不快に思われないよう少しずつゆっくりと倒してる」「完全に倒し切らず、静かに適度な角度だけ倒すようにしてる」といった声もありました。

声かけは「マナー」という声かけ必要派の意見

一方で声を掛ける派の意見として圧倒的に多いのが、単純にマナーとして必要という意見。ネット上では「声かけなしに急に倒されると『えっ!』てなる」「確かに断りはしないけど、声をかけてもらった方が気持ちいいよね」といった、後ろの席の人への配慮を求める声があがっていました。

また、自身が後部座席に座っている際に声をかけてほしいと思う人も多いようです。「パソコン作業中に急に席を倒されるとぶつかって危ない」「食事中に急に倒されると、飲み物や食べ物をこぼしちゃう」「突然倒されて抱っこしていた子どもの頭に当たった」など、突然倒されることによる被害を避けたいという意見がありました。

「倒していいですか?」という聞き方が誤解を生む?

座席を「倒していいですか?」と声をかけるのは、許可を得る目的ではなく、席を倒すことを事前に宣言する目的なのだという意見もありました。つまり「倒す・倒さない」の“許可”を求めてるのではなく、後ろの人に対し、「これから倒すので、飲み物を置いたり、足元の荷物取ろうとしていたら気をつけてくださいね」という意味合いを含んでいるのです。

しかし、言葉の受け取り方は、人それぞれでしょう。ニュアンスを汲み取りにくい人もいます。「~していいですか?」と聞くことは、「イエス、ノー」の答えを求められていると受け止める人もいます。そう考える人の立場になると、「ノーを求めてないのになぜわざわざ聞く?」など「回答が分かりきっていることを聞かれることに煩わしさを感じるようです。

そもそも、この声かけというリクライニングマナーは日本独自のもので、海外の人にとっては珍しいようです。海外では前の人が倒しすぎだったらその時に声をかけてコミュニケーションをとることが一般的で、「後ろに座っている外国人に『倒していいですか?』と声をかけたらビックリされた」などの声もあります。

もちろん、リクライニング時の声かけはルールではありません。声をかけてもかけなくてもいいのです。しかし、「勝手に倒したらマナーを知らないのかと後ろの男性に叱られた」など、実際にトラブルに発展した経験のある人もいるようです。声かけ自体は自由ですが、トラブルを回避したいなら「今から倒しますね」など、一声かけるのが無難なのかもしれません。あなたはリクライニング時に後ろの座席の人に声をかけますか?

(LASISA編集部)

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