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愛猫の甘えん坊が他の人に発動するとモヤモヤ。愛が重い飼い主と愛されたがりの白猫。相思相愛な関係に癒される

  • 2024.9.11

『愛されたがりの白猫ミコさん』(久川はる/KADOKAWA)は、著者の久川はるさんが保護した元野良猫のミコさんとの相思相愛な日常を描いたコミックエッセイである。

ミコさんは超がつくほど甘えん坊な性格で、久川さんが仕事中でも電話中でもいついかなるときも“かまってちゃん”を突き通す。膝の上に乗ったり、布団に入り込んだり、あの手この手で飼い主の気を引こうとするミコさんの姿は、猫を飼ったことがある人なら「うちの子に似てる!」と共感せずにはいられないだろう。

一方で、野良時代の名残からか、人間の食べ物を奪おうとしたり大きな声で鳴いたりと、手のかかる一面もある。しかし、人が食べているものに次第に興味を持たなくなったミコさん。「奪ったりしなくてもご飯も寝床もある」と思ってくれるようになったことが、飼い主である久川さんは何より嬉しいと感じているそうだ。

本作は、SNSや同人誌で人気だった漫画エッセイを全面加筆修正し、さらにミコさんが野良猫から家猫になるまでのエピソードを書き下ろしたフルカラー作品だ。愛されたいかまってちゃんなミコさんに対して、飼い主の久川さんもミコさんの甘えん坊が他の人に発動するとモヤモヤ…。飼い主あるあるもユーモアたっぷり描かれている。

ミコさんの愛らしい仕草や表情、そして久川さんの愛情あふれる語り口は、読んでいてほっこりと心が和むだろう。猫好きにはたまらない、猫との暮らしが詰まった素敵な作品だ。

また、作中には保護猫を迎える際の注意点などもコラムとして掲載されており、これから猫を飼おうと考えている人にも参考になるはず。街中で野良猫を見かけることも少なくなったが、様々な事情で保護猫になってしまう猫たちは意外と多い。ミコさんのように、1匹でも多くの猫が幸せな家庭に迎えられることを願ってやまない。

文=ネゴト / ニャム

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