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憧れのフレンチアイコンがお手本! 時を超えて受け継がれるベーシックなおしゃれ。【13. Icons | 大人の新ベーシックAtoZ】

  • 2024.9.20

斬新なプロポーション、アイデアに満ちたスタイリング、意外性に満ちた素材など、2024年にアップデートされた大人のベーシックをAからZのキーワード別にご紹介。

Icons

時を超えて受け継がれるフレンチアイコンのベーシック。

 

1. Françoise Hardy
フランソワーズ・アルディ
ハードなバイカースタイルは、服自体に力強さがあるからこそ纏う者のアティチュードをより強調するのかもしれない。レザーのセットアップにヒールのあるブーツを合わせてバイクにまたがるのは、60年代を代表するフランスのミュージシャンであり俳優のフランソワーズ・アルディ。無造作でありながら、内側からあふれる反骨精神を秘めたスタイルとアティチュードは、時代を超えて受け継がれ、いつまでも私たちのスタイルのヒントに。

2. Anouk Aimée
アヌーク・エーメ
知性が宿る美しさで映画界に愛されたスター、アヌーク・エーメ。映画『モンパルナスの灯』(1958年)で世界からの注目を集めた彼女は、強い意志を感じる瞳と太い眉、ボブヘアで、ルックスも含め、当時の俳優たちと一線を画した。カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したクロード・ルルーシュ監督作『男と女』(66年)では、複雑に絡み合う愛のカタチを情趣的に演じ、クリエイターを刺激するアイコニックなその地位を永遠のものとした。

3. Jane Birkin
ジェーン・バーキン
フレンチシックという言葉を紐解くために絶対に欠かせないのは、ジェーン・バーキンの存在。歌手であり、俳優であり、母であり、そしてイギリス出身でありながらフレンチアイコンの代名詞となった彼女。ガーリーなパフスリーブにAラインのシルエットを描くミニドレスをさらりと纏い、エフォートレスなムードを添えるカゴバッグを合わせた60年代のスタイルは、ピュアネスとフェミニニティが両立し、いま見ても色褪せない。

4. Romy Schneider
ロミー・シュナイダー
レオパードのロングコートを麗しく纏い、その佇まいだけで名優であることを証明する。ロミー・シュナイダーは、ウィーン出身でありながら、映画『太陽が知っている』(1969年)や『ルートヴィヒ』(72年)など数多くのフランス映画に出演し人気を博した。ガブリエル・シャネルとも親交があり、彼女が魅せる洗練された気品のある装いは、いまも私たちのお手本。レオパードコートをファーの帽子とレディなシューズで味つけし、不変のスタイルを完成させた。

5. Brigitte Bardot
ブリジット・バルドー
エリザベス女王2世から現代のポップアイコンまで、スカーフをほっかむりのように巻くおしゃれのテクニックは、フレンチロリータの元祖と呼ばれたブリジット・バルドーも体現している。映画『真実』(1960年)では、まとめたヘアにスカーフを巻きつけ、目尻を跳ね上げたキャットラインでセンシュアルな魅力を放つ。スカーフで肌が覆われることで、より大胆になる大人の余裕と色香が垣間見える。

6. Catherine Deneuve
カトリーヌ・ドヌーヴ
ベーシックの定番であるトレンチコートをエターナルな存在にしたのは、フランス生まれの俳優のカトリーヌ・ドヌーヴだと言っても過言ではない。イヴ・サン=ローランらのミューズでありファッションアイコンとして愛された一方で、女性の権利を唱えて活動をする側面も持つ。丁寧に仕立てられたトレンチコートでエレガントに彼女が佇む映画『シェルブールの雨傘』(1964年)での姿は、誰しもが心にスクラップしている永久不滅のスタイルに違いない。

 

*「フィガロジャポン」2024年10月号より抜粋

 

photography: Aflo,Botti/stills/Gamma/Eyedea/Aflo

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