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LVMHプライズ2024の受賞者が発表! グランプリはスウェーデン発「ホダコヴァ」の手に

  • 2024.9.11

9月10日(現地時間)、LVMHプライズ2024の受賞者が発表。スウェーデン発のホダコヴァHODAKOVA)がグランプリを獲得し、デザイナーのエレン・ホダコヴァ・ラーソンには賞金40万ユーロとLVMHの専門家チームによる1年間のメンターシップが授与された。

2021年にレーベルを設立して以来、ラーソンはサステナビリティ実現への真摯な取り組みで高く評価されており、スプーンやベルトといったユニークな素材を再利用したステートメントルックの数々はケイト・ブランシェットエマ・コリンカミラ・カベロといったスターたちにも着用されている。

ホダコヴァのデザイナー、エレン・ホダコヴァ・ラーソン。特別審査員を務めたナタリー・ポートマンとともに。
ホダコヴァのデザイナー、エレン・ホダコヴァ・ラーソン。特別審査員を務めたナタリー・ポートマンとともに。

ANDAM特別賞受賞から1年後、カール・ラガーフェルド賞に選ばれたのは、常識にとらわれない実験的なアプローチで名を馳せるデュラン ランティンク(DURAN LANTINK)。一方、今回新設されたサヴォアフェール賞に輝いたのは、アイルランド人デザイナーのマイケル・スチュワートが手がけるスタンディング グラウンド(STANDING GROUND)。スチュワートは2017年にロイヤル・アカデミー・オブ・アートを卒業し、わずか2年前に自身のレーベルを立ち上げたばかりだ。二人には賞金20万ユーロと、1年間のメンターシップを受ける機会が贈られる。

プレゼンターのロバート・パティンソンとデュラン・ランティンク。
プレゼンターのロバート・パティンソンとデュラン・ランティンク。

審査員を務めたのは、ニコラ・ジェスキエールマリア・グラツィア・キウリジョナサン・アンダーソン、シルヴィア・ヴェントゥリーニ・フェンディ、NIGO®マーク・ジェイコブスファレルフィービー・ファイロといった錚々たる業界人たち。そのほかにも、デルフィーヌ・アルノー、ベルナール・アルノーのアドバイザーであるジャン=ポール・クラヴェリーとシドニー・トレダノが参加した。

アナ・デ・アルマスとニコラ・ジェスキエール。
アナ・デ・アルマスとニコラ・ジェスキエール。
マリア・グラツィア・キウリ。
マリア・グラツィア・キウリ。

受賞者が発表された後、ヴェントゥリーニ・フェンディは「私たちは作品だけでなく、彼らのパーソナリティをもとに選んだのだと思います」とコメント。これまでの受賞者と異なる点について尋ねられると、次のように続けた。「私たちが服に求める“感情”を反映していると思います。だからこそ、彼らと話す機会があることが重要。その服を作っているのがどんな人かを知る必要があると感じます。私たちは今日、ただ服を買うのではなく、世界にメッセージを発信している人たちをサポートしたいのです」

マリア・グラツィア・キウリもまた、「クリエイティビティだけでなく、彼らが将来何を築きたいかというアイデア、ブランドの視点も重要です」と指摘。「どの作品も興味深く、それぞれ異なっていたのですが、そのすべてからパーソナルな物語が感じられました」と感想を述べた。

一方、初めて審査員を務めたポートマンは、ファッションを通じてポジティブなインパクトを生むという共通の目標があることに感銘を受けたという。「(ホダコヴァの)エレンの未来、サステナビリティ、そして素材の再利用に対する考え方は素晴らしいと思います。そしてその考え方がこれらの美しい作品に落とし込まれているのを目にし、本当に感動しました」

デルフィーヌ・アルノー(右)と2024年賞の受賞者、アンバサダーたち。
デルフィーヌ・アルノー(右)と2024年賞の受賞者、アンバサダーたち。

父親と継母が近くにいるなか、現在32歳のラーソンはシャンパングラスを片手に、もう片方の手にはジャン=ミシェル・オトニエルがデザインしたトロフィを持ちながら、今後の展望についてこう想いを語ってくれた。

「私は常に現在進行形で目標を変えているので、たったひとつの目標を掲げるのは難しいのですが、私が想像するような形、つまり自然でいいバランスを取りながらブランドが発展していく姿を見たいです。インフラを維持するためには、バランスが必要だと思っています」

最後に、「賞を取ることはとても素晴らしいことですが、もし取れなかったとしても、世界の終わりを意味するわけではありません」とマーク・ジェイコブス。「自分自身に忠実であり続けること。自分のやっていることに情熱を注げば、何だって可能になる。賞を取ろうと取らなかろうと、前進し続けることが大切です」と、若きデザイナーたちにエールを送った。

Text: Amy Verner Adaptation: Motoko Fujita

From VOGUE.COM

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