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まろやかでコクのある"ポークカレー"

  • 2024.9.11

インドテイストの肉じゃがカレー。南インドならではのココナッツミルクが、まろやかでコクのある味わいをつくってくれます。生姜の香りがきいたレモンライスもお薦め。インド&スパイス料理研究家の渡辺玲さんに、スパイスを駆使した本格的な南インドカレーのつくり方を教わりました。

まろやかでコクのある"ポークカレー"

■“ポークカレー”のつくり方

インドでは食べる地域が少ない豚肉を使った、南インドテイストのカレーだ。トマトとココナッツで肉のクセを取るから食べやすく、インド風肉じゃがカレーの趣をもつ。肉は肩ロースがおすすめ。白いご飯でももちろん旨いが、生姜とレモンをきかせたご飯を合わせると、夏は特においしい。


◇材料 (4人分)

豚肉:400g(切り落とし)
玉ねぎ:1個(200g)
じゃがいも:2~3個(200g)
ピーマン:1個
にんにく:大さじ1/2(すりおろし)
生姜:大さじ1/2(すりおろし)
ホールトマト:1カップ(缶詰)
ココナッツミルク:1カップ
サラダ油:大さじ3
塩:小さじ2
水:1/2カップ
★ ホールスパイス※:
・ クミンシード:小さじ1
・ シナモンスティック:3cm
・ クローブ:4個
・ カルダモン:4個
・ ローリエ:1枚
★ パウダースパイス:
・ ターメリック:小さじ1/4
・ カイエンペッパー:小さじ1/2
・ コリアンダー:小さじ2
★ レモンライス:
・ ご飯:3合
・ 生姜:大さじ2(みじん切り)
・ ピーマン:1個(粗みじん)
・ サラダ油:大さじ2
・ 塩:小さじ1/2
・ レモン汁:大さじ4
・ 赤唐辛子:2本(鷹の爪)
・ ターメリック:小さじ1/2強


※ ホールスパイスはすべて省略可。

(1)下ごしらえ
豚肉は大きければ食べやすい大きさに切る。玉ねぎは縦半分に切ってから横半分に切り、端から薄切りにする。

(2)じゃがいもをカットする
じゃがいもとピーマンは一口大の乱切りにする。

(3)ホールスパイスの香りを引き出す
鍋にサラダ油を入れて中火にかけ、ホールスパイスを加えて鍋を揺すりながら加熱する。

(4)玉ねぎを炒める
香りが立ったら玉ねぎを入れて強めの中火にし、玉ねぎの周囲が少し色づくまで約5分炒める。

(5)にんにくと生姜を加える
弱めの中火にしてにんにくと生姜を加えて混ぜ、香りを出す。

(6)トマトを加える
ホールトマトとピーマンを加えて軽く混ぜる。

(7)パウダースパイスを加える
パウダースパイスと塩を加えて混ぜ、強火にして水を加え、混ぜながら沸騰させる。

(8)煮込む
豚肉とじゃがいもを加えてよく混ぜながら火を通す。肉の色が変わってきたらココナッツミルクを加え、蓋をして弱火でときどき混ぜながら煮込む。

(9)レモンライスをつくる
フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、赤唐辛子を丸ごと加える。辛いのが苦手な人は種を取ること。少し色づいたら、弱火にして生姜とピーマンを入れて30秒ほど炒め、さらにターメリックとご飯を加えて火を止める。レモン汁と塩を加え、ターメリックのきれいな色がつくまで、切るようにして混ぜる。

(10)仕上げ
約10分煮込んでじゃがいもがやわらかくなったら中火にし、蓋をせずに3分煮込む。味をみて足りなかったら塩(分量外)で味をととのえて出来上がり。

完成
完成

――教える人

「渡辺玲 インド&スパイス料理研究家」

日本のインド料理研究の第一人者。1960年生まれ。レコード会社のディレクターなどを経てインド料理店の厨房に入る。インドと日本を往復しながらインド料理と文化への造詣を深める。『スパイスの黄金比率で作るはじめての本格カレー』(ナツメ社)、『新版 誰も知らないインド料理』(光文社知恵の森文庫)など著書多数。


※この記事は『技あり!dancyu カレー』に掲載したものです。

文:中村裕子 写真:石井雄司

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