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そば屋デートで粋に注文を!「抜き、1つ」ってどんなメニューかわかりますか?

  • 2024.9.11

デート中やグルメな仲間との食事の際に、ちょっとした話のネタを持っておくと安心なもの。そんなときに便利な「グルメトリビア」をご紹介。

今回は、残暑に食べたい蕎麦(そば)についてのクイズです。

答えに続けて、東京でおすすめの蕎麦の名店もご紹介します!

東京カレンダー


気になる答えはこちら!

A:③そばの具と汁だけ


【解説】

蕎麦(そば)店のメニューで「抜き」とは、汁そばメニューから麺を抜いたもののこと。

天ぷらそばの「そば抜き」は、天ぷらのみがつゆに浸かった品になる。これが、蕎麦屋のおつまみとして粋なメニューなのだ。

蕎麦屋で飲む際に、天ぷらそばを食べたい時、早めに頼んでしまうと、お酒を飲んでいるうちに麺がのびてしまう。

そんなときに「抜き」で注文すれば、それをつまみにしてゆったりとお酒を飲み、最後に盛り蕎麦でしめるという、粋な大人の楽しみ方ができるのだ。

◆大人デートで食べに行きたい!東京の人気蕎麦店5選


ここからは、東京で人気の蕎麦店をご紹介!

最近はコースでゆったりと楽しめる名店も増えてきている。大人なデートに、おつまみとお酒を楽しみながら、いい時間をゆっくりと堪能してほしい。

1.レジェンドが浅草で腕を振るう、伝説の蕎麦店『仁行』


神田から伊豆、そして再び都内に戻ったあと、2016年に群馬の富岡の実家に戻り『仁べえ』を開くも、3年で茨城の笠間に移転……。流浪の名蕎麦職人・石井 仁さんが7年ぶりに帰京。浅草の美食エリア・観音裏にひっそりと店を構えたのが『仁行』だ。

その店構えは、店舗というより一見すると普通の民家。扉を開け、靴を脱いで上がれば、昭和レトロ満載の空気感に包まれる。

だが、蕎麦はもちろん一級だ。東銀座『古拙』、日本橋『仁行』とミシュランの星を取り続けたその腕は少しも衰えていない。

メニューはおまかせのコースのみ。ここでしか味わえない蕎麦の世界に浸りたい。

浅草『仁行』の「盛り蕎麦」
東京カレンダー
2.銀座で味わう「蕎麦コース」が、上質な夜を約束する『蕎麦割烹 橙』


真摯に蕎麦に向き合う名手と中華の巨匠が共演する蕎麦割烹が、2023年銀座に誕生した『蕎麦割烹 橙』。仕掛け人は、中国料理『Wakiya』の脇屋友詞さんだ。

かねてから蕎麦が好物で、全国を食べ歩いていた脇屋さんは「王道の蕎麦に『Wakiya』のエッセンスを加えて蕎麦割烹にしたら面白い」と考えていた。この構想を、料理人50年目の節目に実現させたのだ。

カウンターに立つのは、山梨の名店『翁』で蕎麦打ちを学んだ店主の森 大和さん。コースでは、一品料理とともに「カラスミそば」、「せいろ」、「鴨そば」の3種類の蕎麦を味わえる。

「鴨そば」のつゆは、脇屋シェフが炊く中華のスープと森さんが引く鯖節と本節の出汁を合わせた、唯一無二の美味に唸らされる。

銀座『蕎麦割烹 橙』の「鴨そば」
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3.名手が辿り着いた“熟成蕎麦”が味わえる、原宿の新店『竹ノ下そば』


若者で賑わう原宿竹下通り。その横道を一歩入ったビルの地下に潜む新店が『竹ノ下そば』だ。地下に下りれば、外の雑踏とはうって変わって凛とした空気に包まれた空間が現れる。

品書きを見てまず目を引かれるのは、田舎蕎麦の“熟成”の文字。ご主人の山越龍二さんは “ビブグルマン”でも紹介された石神井『野饗』を営んでいた経歴の持ち主。

看板メニューは「打ちたてと田舎の2種食べ比べ」だ。田舎蕎麦は甘みを引き出すため水回しの状態で10日間以上寝かしているそうで、「品種は本来の雑穀の香りが豊かな風味に変わる長野県南相木村の在来種です」と山越さん。

蕎麦を愛する人と訪れ、日本酒とともに、存分に香りと味わいを楽しんでほしい。

原宿『竹ノ下そば』の「打ちたてと田舎の2種食べ比べ」
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4.六本木で、美酒と蕎麦に舌鼓。つまみも充実した人気店『蕎麦前 山都』


六本木ヒルズ内に店を構えるが、けやき坂沿の路面にあるため、タクシーを降りてからのアクセスが極めて良好。こちらは、代々木上原の人気店『山都』の兄弟店の『蕎麦前 山都』だ。

ここでいただけるのは、芳醇な香りとシャキッとしたのど越しが特徴の十割蕎麦。名物の「こってり つけそば」や「釜揚げそば」など、独自のメニューが好評である。

店名の「蕎麦前」とは、蕎麦を食べる前に酒とつまみを楽しむ文化のこと。

シックな雰囲気を醸し出す店内で、飲みながらしっぽり語り合えば、蕎麦屋の粋を味わうデートができるはず。

六本木『蕎麦前 山都』の「こってりつけそば」
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5.目白の古民家で、究極の蕎麦の世界へと挑む『蕎麦おさめ』

2018年、在来種の蕎麦に特化した蕎麦店として西麻布に店を構えて以来、多くのグルマンらに愛されてきた『蕎麦おさめ』。

この蕎麦の名店が2023年4月、目白に移転。築100年の古民家をリノベーションした閑静な一軒家に生まれ変わった。

交雑することなくその土地で昔から栽培されてきた「在来蕎麦」にこだわる名店だ。「小粒ながら、香り高く濃厚な味わいが魅力ですね」とは店主の納さん。その言葉どおり、穀物感溢れる香りと豊かな甘み、そしてあとを引く旨みの余韻は在来種ならでは。

また、「そばがきの磯辺揚げ」や「クリームチーズの粕味噌漬け」など、気の利いた肴や日本酒も豊富。坪庭を眺めつつ風情溢れる店内で、蕎麦前を楽しむひと時を満喫したい。

目白『蕎麦おさめ』の「細挽きせいろ」
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このグルメトリビアの記事は、隔週の水曜日に公開します。お楽しみに!

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