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【豊川悦司×中村倫也】「『No Activity』は業界内でざわついた感じがした」sweet web独占インタビュー

  • 2024.9.14

シーズン1で大人気だった『No Activity』シーズン2が9月13日(金)より、Amazon Prime Videoで独占配信スタートするということで、sweet webに俳優の豊川悦司さんと中村倫也さんが初登場。撮影時のエピソードを語っていただきました!

―シーズン1が好評だったので、待望のシーズン2ですね。シーズン1の時に、お2人の周りの方々がご覧になった反響はいかがでしたか?

豊川:みんなすごく面白いって言っていただきました。シーズン1のときは、日本でも配信オリジナルドラマが増え始め、僕たちの間でも話題になり始めてきた時期。地上波のドラマではなかなかできないようなところまで踏み込んでいく感じがあることに対して、すごく面白がっていてくれたと思います。

中村:僕も同じですね。一般のファンの皆さんはもちろんなんですが、むしろ僕らの業界内がざわついた感じがしましたよね?

豊川:そうそう。ちょっと羨ましがられている感じだったよね。「そんなことできるんだね」とか「すごいお金をかけてこんなアホなことを!」とか。たしかに僕らも現場で撮影している時も思ってたことなんですが(笑)。

中村:そうそう(笑)。ここまでやっていいんだ、っていう感じはしてました。

―お2人ともシリアス路線からコメディまで幅広い作品・役柄をされてますが、この作品はどういった気分で挑んでるんでしょう? 肩の力抜いてできるみたいな感じですか?

豊川:僕は肩の力を抜いてるかというと、そうでもないんですよね。演者が楽しんでやらないといけないタイプのドラマだなっていうことだけはあったので、とにかく現場では楽しもうとしてた。けど、肩の力を完全に抜く、という感じではないんですよ。あとは中村くんに預けて、このバディ関係を楽しんじゃえ、っていうのが本音。

中村:いやいや……預けていただくなんて。預け合っていた感じです。

豊川:僕自身はもちろん、僕の役・時田さんをものすごく愛してるので、台本読んだときに「早くこのシーンやりたい」って、現場に入る前からワクワクするんですよ。おまけに、実際に現場にいても楽しいし。しかも、現場は早く終わるし(笑)。

中村:そうなんですよね。1日3時間労働くらいの感じで。その意味でも特別な作品です。


―え? そうなんですか??

中村:あ、でも今回のシーズンは前よりちょっと時間かかりましたよね?

豊川:うん。段取りが色々あったからね。シーズン1は車の中、っていう同じシチュエーションだったから、ほんとに撮影時間が短かった。

中村:そうですよね。シーズン2は、僕たちが結構いろんなとこに行ったから、前よりかは時間がかかったイメージですが、それでも1日3時間で終わってました(笑)。

豊川:監督は芝居が新鮮なうちに撮りたいっていう方なんですよ。僕が演じた時田と中村くんが演じた椎名のシーンは基本的に会話劇なので、僕たちの会話のテンポみたいなところをすごく大事にしてくれたと思います。

―あまりテイク数重ねないんですね。

中村:そうなんですよ。ほぼ一発勝負でした。

豊川:そうそう。多分それは僕も中村くんにしても、新鮮な感じがあるうちにやりきりたい、っていう共通認識があったからできたんだと思いますよ。それが、スタッフにも他のキャストにも共通してあった気がします。

―シーズン2の脚本を読んで最初に感じたのは?

中村:女性キャラがいる! って思いましたよね(笑)。

豊川:そうだよね。白石麻衣さん演じる柊冬花。時田と椎名のコンビはそのままだけど、そこに女性が入ってくるとどういうグループになるのか、ワクワク要素でしたね。


―福島出身の路上シンガーソングライターっていう設定も、時田と椎名にどうからむのか全然分からなかったですよね。

中村:実際に撮影が始まる前までは、いったいどういう感じになるのか、不安半分楽しみ半分でしたから。

豊川:でも、白石さんもすごく素敵な不愉快芝居をやってくれたましたよね。さすがだと思いました。

―すごく気になったんですが、セリフは全部脚本どおりなんですか?

豊川:基本はそうなんですが、アドリブも採用されてますね。僕が適当に遊んでたのが使われてて、「監督、そこ切っていいのに」って思いました(笑)。

中村:椎名のアドリブは結構多かったんですよ。椎名は時田をいじるんで(笑)。しかも、いじりがあってシーンが締まるみたいなところがあるので、かなりアドリブが入ってます。それに、間合いや動きは台本に書ききれないから、現場でやってみて決まっていきましたね。

豊川:あと、時田はちょっと動くだけで空気がぐわって変わったりするんで、そういうところは現場でやってみてから加減をする、という感じでした。それもまた楽しかったんですけど。

―撮影に入る前から「ライバルは『相棒』です」とおっしゃってらっしゃいましたよね。

豊川:え? そうだった……忘れてました(笑)。こちらはまだシーズン2なので、あと15シーズンくらいやらないと追いつけませんよね(笑)。

中村:追いつき追い越せ……、って、追いつけるのか?(笑)劇場版ができたら追いつけるかな?

豊川:それ、できると思うんですよ。だって、時田と椎名は刑事じゃなくてもいいから(笑)。職業は別になんでもいい。

中村:謎の師弟関係さえあれば(笑)

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―シーズン2で再び共演してみて、お互いに学びとれたことはありましたか?

豊川:中村くんは役者として超一流。一番すごいと思うのは、頭の柔らかさですね。芝居をイメージする上で、考え方の柔軟さがすごくあって、毎回感心してます。こういう風に考えるんだみたいな気づきをくれて、すごく勉強になります。

中村:畏れ多いです……。背筋伸びちゃいました。豊川さんとご一緒するときは、ワクワクがすごいんですよ。脚本を読んでいても、時田さんとのかけあいが楽しみですし、撮影中も椎名として冷静に突っ込んだりしてますけど、内心はもうずっとニヤニヤしてるんです(笑)。しかも時田さん、すっとぼけた役なのに、母性本能をくすぐる感じがあってかっこいいですし。そこは絶対に真似できない。他の人がやっても出せない色だと思います。この作品は毎日が楽しくてしょうがない。ほんと、これだけやって食っていきたいですよ、僕は!

豊川:ありがとう(笑)。

―イケオジ同士が褒めあっている……。

豊川:あ、中村くんはオジじゃないですよ(笑)。

中村:いやいや、嬉しいですし、今年で38ですから立派にオジです。

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―あ、ここでちょっと編集長から豊川さんに質問が……。

山口編集長:ハワイロケでいつもお世話になっているマキ・コニクソンさんと豊川さんが仲良しだとうかがっておりまして。

豊川:はい。それはもう大変お世話になっています。

山口編集長:ロケ取材時、よく豊川さんのお話をうかがってたんですよ。お会いしたらお伝えしたかったんです~!

中村:質問じゃないんかい(笑)。

豊川:(笑)。最近ちょっとお会いできてないんですけど、すごく仲良くしていただいています。ハワイ、行きたいですね。

―中村さん、ハワイは?

中村:いや、無理に広げなくていいですよ(笑)。

―いやいやいや、聞いておきたいです。

中村:僕、じつは行ったことないんですよ。

豊川:え、そうなんだ!

―豊川さんと初ハワイご一緒したら最高じゃないですか。そこにはマキさんのアテンドがセットですし。

豊川:そうだよね。最初に行くときは言ってくださいよ。


―さて、最後の質問。お互い共演してのいいところはお伺いしましたが、逆にお互いに「何してくれちゃってんの」みたいなことはありました?

豊川:何してくれちゃってんの……って(笑)。

中村:最後までそんな振りですか(笑)。

豊川:どっちかって言うと、時田さんは受け手側の役なので、何してくれちゃってんの、なんてとんでもない。中村くんに引っ張っていただいた、というのが本音です。しかも、どんな球を投げてくるかなって本当に楽しみで、それに対して自分がどういう風なバッティングをするのか。それがほんとになんか楽しみだったんですよ。しかも、投げて打つ瞬間に、芝居が決まっていくっていうのが、ワクワクしかないんです。

中村:僕もそうでした。しかも、今回はそこにもう一人。

豊川:そうそう。白石さんも結構な変化球を投げる人だったんで。

中村:そっち投げるんかい。みたいなことの連続でしたよね(笑)。後半なのであまり詳しいことは言えませんが、僕がすごく覚えてるのは、ちょっと切ないシーン。麻衣ちゃんがアコギをポロロンって弾き始めたところ。あれがもうたまらなく楽しくて(笑)。

―あれ、笑いこらえるの大変。

中村:いやもう、ほんとその通りで。

豊川:愛おしいですよね。

中村:自分を追い詰めないとできない仕事が続いてたとして、『No Activity』の仕事が来たとしたら最高。

豊川:これをライフワークにできたらどんなに幸せでしょうね(笑)。

『No Activity』シーズン2

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story:ベテラン刑事・時田(豊川)と若手刑事の椎名(中村)は、張り込みを抜け出したばかりか、麻薬取引の容疑者を逃してしまう。その取引の一部始終を目撃してしまった路上ミュージシャン柊冬花(白石)と行動を共にするのだが……。

監督:英勉/脚本:じろう(シソンヌ)/出演:豊川悦司、中村倫也、木村佳乃、清野菜名、高橋克典、清水尋也、白石麻衣、岡部大 ほか/配信:9月13日より、Amazon Prime Videoにて独占配信開始

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photo : NAOKI MURAMATSU
styling : AYATO TOMIDA[WhiteCo] for ETSUJI TOYOKAWA、KIHITO TOKURAT[holy.] for TOMOYA NAKAMURA
hair & make-up : SATOSHI YAMAZAKI[sylph] for ETSUJI TOYOKAWA、EMILY[Three Gateee LLC.] for TOMOYA NAKAMURA
text : MASAMICHI YOSHIHIRO

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