ドラマ版「ハリー・ポッター」、キャストを公開募集「包括的で多様性ある配役に注力」

HBOで製作されるドラマ版「ハリー・ポッター」シリーズの主人公、ハリーとハーマイオニー、ロンを演じる俳優のキャスティグが開始した。9月9日（以下、現地時間）にファンがインターネット上でキャスト募集の告知を発見し、『ヴァラエティ』がHBOに問い合わせたところ、認めたそうだ。

募集要項によれば、HBOが探しているのは2025年4月の時点で9歳から11歳のイギリスとアイルランドに居住する子どもだという。「包括的で多様性のある配役に取り組んでいます」として、「すべての役どころにおいて、特に記述のない限り、民族や性別、障害、人種、性的嗜好、性自認ほか、法で保護されているいかなるアイデンティティに関わらず、適したパフォーマーは皆さんご応募ください」と記されているそうだ。

応募に必要なのは、セルフテープ2本で、『ハリー・ポッター』からの引用は避けるようにとのこと。「自分で選んだ短い詩や物語をご準備ください。お気に入りの本でも良いし、大好きな詩、劇のモノローグや自分で書いた作品でも構いません。『ハリー・ポッター』ではないものでお願いします。自分のアクセントで話し、最長30秒でお願いします！」

また2本目のテープでは、「誕生日や身長、住所など自分自身について話し、家族構成や友人、ペットなど、特に親しい人たちについても教えてください」と書かれ、ここでも自分のアクセントを用い、1分以内に収めるよう求めている。応募の締め切りは10月31日で、撮影はイギリス国内で、2025年から2026年にかけて行われると明記されている。

これまでの報道によると、ドラマシリーズはJ・K・ローリングの原作1巻ごとに1シーズンを費やして全7シーズンを制作、シーズン1は2026年公開を視野に入れているようだ。脚本とショーランナーを務めるのは、エミー賞を総なめにした「メディア王 〜華麗なる一族〜」のフランチェスカ・ガーディナー。同作や映画『ザ・メニュー』（2022）のマーク・マイロッドが、製作総指揮と数話の監督を務める。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは番組製作発表時、新世代のファンを代表する新キャストを起用し、原作本に忠実にドラマ化するとコメント。25年以上にわたってファンに愛されてきたすばらしいディテールと、人気キャラクターたちを余すところなく登場させるとしていた。

Text: Tae Terai