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知ってれば、もっと楽しめる?行事で食べる「幸運を呼ぶお菓子」

  • 2016.3.18
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普段何げなく食べているお菓子。お菓子にはそれぞれ意味があり、厄除けや招福の効果があります。今回は西洋の行事のときに食べる幸運をよぶお菓子をご紹介しましょう。

■★1月―3月

一月 エピファニー ガレット・デ・ロア一月六日の主顕祭(エピファニー)は、東方の三人の王、エチオピアの王・カスパール、カルデアの王・バルタザール、アラビアの王・メルキオールが星に導かれて、生まれたばかりのキリストのもとを訪れたといわれる日で三王礼拝の日ともいわれています。

この日、フランスでは、パイ生地にアーモンドクリームをつめて焼いたガレット・デ・ロアというお菓子を食べます。ガレット・デ・ロアの中にはフェーブと呼ばれる小さな陶器の人形を入れてあり、それが入っていた人は、紙でできた王冠をかぶり、皆から祝福されます。一年間幸せでいられるといわれています。

二月 バレンタインデイ チョコレート二月十四日はみなさん、もうよくご存じのバレンタインディ。日本では、チョコレート片手に男性に告白します。

三月終わりか四月はじめ(春分の日の次の満月の次の日曜日)イースターキリストの復活を祝う復活祭です。イースターのシンボルは卵とうさぎ。卵の殻に模様や絵がかかれた色とりどりの彩色卵を模した容器にお菓子をつめこんだものや、卵やうさぎの形のチョコレートがお店に並びます。

■★4月―6月

六月 ジューンブライド ドラジェ アーモンドを砂糖でコーディングしたもので、ヨーロッパでは、婚礼だけでなく、出産や誕生日祝いなどおめでたいときに贈られたり、お返しにしたりするお菓子。 アーモンドはたくさん実をつけるので多産と繁栄をあらわし、幸運のシンボルとされています。・バウムクーヘンドイツの伝統菓子。樹木の年輪のような形がおめでたい贈答品と日本では考えられて、婚礼など祝いごとの贈り物にされることが多いお菓子です。

■★10月―12月

十月 ハロウィン天の諸聖人と殉教者の霊をまつる万聖節の前夜祭。今では、子供たちが「トリック・オア・トリート(もてなしかいたずらか)」といいながら、家々をまわりお菓子をもらうお祭りです。キャンディやクッキーを用意して子供たちに配ります。お菓子を配ることが厄払いになるという説も。

十一月 アドベント アドベントカレンダーアドベント(待降節)はクリスマスの準備期間。クリスマスまでの日づけの一つひとつに小さな窓がついていてそこにお菓子が入っているカレンダーです。何がでるか毎日お楽しみ。

十二月クリスマス ブッシュ・ド・ノエルブッシュはフランス語で薪。ノエルはクリスマス。ブッシュ・ド・ノエルの由来については諸説ありますが、一説にはキリストが誕生したときに夜通し薪を燃やしたことから切り株の形にしたのだそう。

・シュトーレンドイツのクリスマスのお菓子。パン生地にドライフルーツやナッツが練り込まれていて、表面に砂糖がまぶされている。日もちするのでクリスマス前から少しずつ食べる習慣があるのだそう。

■★その他

・フィナンシェフランス語で「お金持ち」という意味があり、色や形が金塊に似ていることから、金運アップのお菓子とされています。

・フォーチュンクッキーおみくじ入りクッキー。日本の北陸地方で新年のお祝いに配られていた辻占煎餅がもとではないかといわれています。意外にも、日本人がアメリカに持ち込み、普及したのだそう。

■★おわりに

日本でもなじみの深いハロウィンやクリスマス。最近知られるようになってきたイースター、この他にもまだたくさんの西洋の行事があり、そのときに食べるお菓子があります。もちろん、日本のお菓子にもそれぞれ意味があります。

食べる前に調べてみるとより味わい深くなるかも。おいしいお菓子を食べて幸運になれるなんて素敵ですね。(小泉茉莉花/ライター)

(ハウコレ編集部)

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