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ソン・ジュンギ“ドジュン”の計画が進んだかと思いきや、急転直下のラスト… 緊迫感が途切れない<財閥家の末息子>

  • 2024.9.10
ソン・ジュンギ“ドジュン”の計画が進んだかと思いきや、急転直下のラスト… (C)Chaebol Corp. all rights reserved
ソン・ジュンギ“ドジュン”の計画が進んだかと思いきや、急転直下のラスト… (C)Chaebol Corp. all rights reserved

【写真】ソン・ジュンギ主演「財閥家の末息子 ~Reborn Rich~」

2022年に韓国で公開されたソン・ジュンギ主演のドラマ「財閥家の末息子 ~Reborn Rich~」が、オンライン動画配信サービス「Hulu」にて全話配信中。同作は最高視聴率20%超えをマークし、JTBCドラマ初回放送の最高視聴率を記録した人気ドラマだ。物語は折り返し地点を過ぎ、スニャンの相続争いがさらに深刻化していく。ヒョヌのときの記憶を利用し、ドジュン(ソン・ジュンギ)が、ヤンチョル(イ・ソンミン)の後継者争いを繰り広げるスニャン一族の足元を脅かす。果たしてスニャンは誰の手に受け継がれるのか。(以下、ネタバレを含みます)

「財閥家の末息子」とは

スニャングループの未来資産管理チーム長ユン・ヒョヌ。長い間、忠誠を尽くし意見も反発もせずスニャンのために献身的に働いてきた彼は、ある日グループ会長の孫であるチン・ソンジュン(キム・ナムヒ)からペーパーカンパニーの資金回収を任される。

海外に流れた資金を取り戻すためにトルコへ向かったヒョヌだが、あっけなく会社に切り捨てられ銃弾に倒れてしまう。崖に転落したヒョヌが目を覚ますと、時はソウルオリンピックを翌年に控え、民主化へと突き進む激動の1987年だった。なんとヒョヌは、スニャングループ末孫チン・ドジュンの体に移り込み、二度目の人生を歩むこととなったのだ。

自分の知る未来の情報を武器に、スニャングループの一族として生まれ変わったことを武器に、自らを殺害した一族への復讐に挑む。

韓国で2022年最高の期待作と呼ばれ大きな注目を集めた本作は、韓国JTBCドラマ初回放送の最高視聴率を記録する。主演には、“成均館病”という言葉を生み出した美貌もさることながら、演技力で数々のヒット作を生み出してきたソン・ジュンギを起用。彼の甘いルックスもさることながら、シリアスさとファンタジー要素も含んだストーリー展開が注目を集めた。

財閥家の末息子9話~11話のみどころ

9話では、連日上がり続けるニューデータテクノロジーの株を大量に買うために、スニャン百貨店の公金を注ぎ込んだファヨン(キム・シンロク)が、株の大暴落により多額の借金を背負う。

ミラクルインダストリアルから借りていた4千億ウォンの担保であったスニャン百貨店の株も失ったファヨン。さらにドジュンがソ・ミニョン(シン・ヒョンビン)へファヨンがおこなった会社資金の横領について情報提供し、検察からの事情聴取も受けることに。

しかしファヨンは自身が横領したという情報提供こそが虚偽であると、すべての容疑を否認。ドジュンに罠を仕掛けるのだった。

10話では、ドジュンがついにスニャン百貨店を買収に成功。しかしニューデータテクノロジーの株取引を巡り、相場操縦の疑いで告発されてしまう。その背景には、百貨店の買収に不満を持つスニャン証券の社長ドンギ(チョ・ハンチョル)の影が。

ドンギの罠によってミラクルインダストリアルは信用を失い、次々と投資金の返還を求められる。このときを待っていたドンギは、ヤンチョルにミラクルインダストリアルの買収を提案。ドンギの思い通りに事は進んでいくが、ときは2001年9月11日が迫っていたことをドジュンは知っていた。

11話では、スニャン百貨店に続きスニャン証券の買収も成功したドジュンをヤンチョルが“ある場所”へ連れ出す。それは金融持ち株会社の設立の発表と、会社の代表をドジュンに任せることを発表するための記者会見。その発表はつまり、ドジュンがスニャンの後継者になることを意味していた。

しかし、記者会見に向かう途中でヤンチョルとドジュンを乗せた車は事故に遭ってしまう。

病院に駆けつけたスニャン一族に対し、ヤンチョルは昏睡状態であることが伝えられるが…。

キレッキレの頭脳を助ける未来知識

部下や周囲の人間だけでなく、自分の夫やドジュンの母親にも高慢な態度を取り続けてきたファヨン。“財閥家の一族”として特別扱いされてきたがゆえに、自身の能力を過信してしまっていたのだろう。巨額の借金を背負い、スニャン百貨店も買収されてしまった末路はまさに悲劇だ。

ヒステリックな悪女として描かれてきたファヨンの凋落ぶりはスカッとする反面、未来知識だけでなく人間の心の機微を知り尽くして立ち回るドジュンの頭脳は恐ろしくもある。

だがドジュンの怒りが向けられているのは、あくまで“特権階級”として振舞う一族のみ。ファヨンに責任をなすりつけられて解雇された元財務担当・イム常務とタッグを組み、彼女のえん罪を証明しつつファヨンの横領を公開した。

また次男・ドンギが持つスニャン証券買収には、未来知識が大きく役立つ結果に。持ち前の頭脳と人を見る力、そして唯一無二である未来の記憶という武器を持つドジュンの無双っぷりが気持ちいい。

しかしいよいよ物語の折り返し地点を過ぎたタイミングで、大きな事件が発生。ヤンチョル殺害を目論んで交通事故を仕組んだ犯人が、スニャン一族の中にいる。容疑者は多く、推定される動機は数えきれない。謎が謎を呼び、緊迫した空気感が続く「財閥家の末息子」。ヤンチョルとドジュンの前に立ちふさがる“敵”が誰か、最後まで目が離せない。

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