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「こんなはずじゃなかった」にならないための、50代からの投資ルールとは?

  • 2024.9.10

20~40代の投資と、定年が見えてきている50代60代からの投資の方法はまったく違う!と話すシニア投資コンサルタントの西崎努さんに、具体的な投資方法を伺う企画。初回は「こんなはずじゃなかった!」とならない「シニア投資の基本」についてです。

50代60代に合った運用方法を知らないと損をする!

50代60代に合った適切な運用方法を知らないと損をする!

「こんなはずじゃなかった!」とお金を預けている金融機関や担当者の対応に不満を持つ人が非常に多いです。具体的には、

  • 銀行の担当者にすすめられて買った投資信託が値下がりしてしまった
  • 暴落した商品を売りたいと相談しても、大丈夫と言われるだけで含み損が膨らみ続けている
  • 運用の見直しを相談に行っても、転勤などで担当者が代わってしまって、その都度、相談がゼロからやり直しになる
  • 退職金を預けた途端に連絡が来て、投資をすすめられるが本当にやっていいのかわからない

などです。

上記のようなケースでは、だいたい運用状況もよくありません。何百万円、何千万円と損失が出ていたケースもあるのです。

なぜこんなことが起きてしまうのでしょうか。

それは、50代60代の投資家に適切な運用方法が提案されないからです。だから私は、本当に提案されるべき運用方法を知っていただくために、あえて「シニア投資」と名付けて情報発信を続けているのです。

「シニア投資」と言っているのは、“一般によく言う投資”と、“定年前後から老後を見据えた投資”とでは、その目的も手法もまるで違うからです。ところが、今よくある投資の話題は、この違いを無視しています。

では「シニア投資」とその他の投資がどう違うのか、わかりやすく説明します。 

シニア投資は「資産運用型」の投資が正解

シニア投資は「資産運用型」の投資が正解

投資は大きく「資産形成」のための投資と、「資産運用・管理」のための投資に分けられます。このうち「資産運用・管理」のための投資が、シニア投資です。

ちなみに「これから資産形成をするための投資」は一般の投資で、主に20代~40代が行うものです。

まとまった資産のない現役世代は、これから結婚し、子どもが生まれれば教育費がかかり、マイホームを購入すれば住宅ローンの返済が発生します。自ら働いて稼ぎつつ、将来のライフイベントや老後を見据えて資産を増やしていかなければなりません。そのためのまとまった資金を作るための投資です。

まとまった老後資金を「守って」うまく「使う」のがシニア投資

まとまった老後資金を「守って」うまく「使う」のがシニア投資

では、50代からがするべき「今ある資産を運用・管理するための投資」について詳しく説明しましょう。

資産形成を終えた定年前後からの世代は、これから収入源が限られ、資産を上手に管理して使っていく期間に入ります。

資産形成期に、ある程度の貯蓄を作っていたり、退職金が入ってきたり、あるいは相続した財産があったり。それらのまとまった老後資金をできるだけ減らさないように、効率よく使っていかなければなりません。そのための大切な資産を守る投資です。

「資産形成」であれば、少ない元手から資産を増やしていかなければならないので、それに見合ったリターンを期待できる商品、つまり“株式を中心に投資”をすることになります。当然、期待できるリターンが上がれば、その分だけ損失が出るリスクも高くなります。

一方、「資産運用・管理」の場合は減らさないことが第一です。

収入も時間も限られている中で、高いリターンを狙うのは失敗したときのリスクがあまりにも大きすぎます。そもそも、そんなに大きく増やす必要がないので、無駄なリスクをとるのは間違いです。

もし収入以上に支出が増えているようなら、まずは運用ではなく「家計の見直し」が必要でしょう。

この違いを踏まえて投資をするために、「シニア投資」という考え方が必要なのです。

「シニア投資」の考え方がこれからますます重要に

「シニア投資」の考え方がこれからますます重要に

日本人の寿命はどんどん長くなり、人生100年時代といわれる現在、90歳前後まで生きることも、それほど珍しいことではなくなりました。

半面、少子化が進んで現役世代が減り、年金や医療費の財源がひっ迫しているのは周知の通りです。しかも、長いデフレ期が続き、現役世代の平均所得は以前よりも少なくなっています。預貯金の金利はほとんどゼロに等しいレベルです。

要するに、かつての日本よりも、少ない収入で長い時間を生きる人が増えているということです。退職金と年金だけで悠々自適というわけにはいかないのです。

今、定年前後の世代はその分の老後資金をいかにやりくりするか苦心しています。70歳を過ぎても働いて稼ぐ人はいるでしょうが、もう一つの現実的な手段が、老後資金をうまく運用して使うこと、つまり「シニア投資」なのです。

西崎努(にしざき・つとむ)さんプロフィール

西崎努(にしざき・つとむ)さんプロフィール

リーファス株式会社 代表取締役社長。
2007年にSMBC日興証券に入社、CFP資格も保有する全国トップセールスとして活躍し、シンガポール・ロンドンでの海外研修も経験。帰国後はIPOや公募増資等の引受業務に従事する。2017年に独立し、リーファス株式会社を設立。金融商品の仕組みはもちろん、運用実務、大手銀行や証券会社の販売手法まで熟知したアドバイスが好評。

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