1. トップ
  2. 恋愛
  3. 悪行をバラすと姉にいわれた妹が取った行動とは? クセ強次女を中心に巻き起こる、エムモト家の日常を描いたコミックエッセイ

悪行をバラすと姉にいわれた妹が取った行動とは? クセ強次女を中心に巻き起こる、エムモト家の日常を描いたコミックエッセイ

  • 2024.9.10

『小学生エムモトえむみの勝手きままライフ』(えむふじん/KADOKAWA)は、エムモト家で巻き起こる日常をコミカルに描いた作品だ。楽しいお話が満載なので、クスっと笑えるコミックエッセイを読みたい人におすすめしたい。

エムモト家は、作者のえむふじんと夫のえむし、長男のえむお、長女のえむこ、次女のえむみの5人家族。本作では、自由人な末っ子のえむみを中心に、楽しい毎日が繰り広げられていく。

特に“えむみらしさ”を感じられるのは、1巻の「最後の特別なアイス」というエピソードだ。姉のえむこが最後のアイスを食べたとき、最後の特別な1本を自分に聞かずに食べたことを母親に怒ってと訴えるえむみ。そんなえむみに謝ってあげる優しさを見せながら、えむこは自分も同じことをやり返そうかな~と、えむみをからかう。

普通なら、そんないじわるなことしないでと下手に出るのだろうが、えむみは「はん! 言えばいい!」と腕を組んで仁王立ちするのだ。「我は逃げも隠れもせんわ!」というような堂々とした態度と勢いに噴き出してしまった。

結局、その後悪事をバラされたえむみが母親から叱られてしまうという展開も、小学生らしくて最高なのだ。本作では、こうしたテンポや関西弁が思わず「クセになる」エピソードがたくさん繰り広げられている。

エムモト家の魅力は、みんなが仲良しなことなのだろう。思春期を迎えた子どもが家族と過ごさなくなる家庭も多い中、エムモト家ではリビングでの団らんが当たり前のように行われる。読むだけで思わず笑顔になれる、尊くて楽しいエムモト家の日常は、誰もの心のオアシスになってくれるはずだ。

1巻では小学3年生だったえむみは、コロナ禍や険しい中学受験を乗り越え、3巻で中学校へ進学する。巻を追うごとに成長していくエムモト家の子どもたちを、まるで親戚のような気持ちで見守れるのも楽しい。本質は変わらないながらも、一歩一歩大人への道を登る姿を見ると、感慨深い気持ちにさせられるだろう。

日々成長し続ける3きょうだいとエムモト夫妻が送る楽しい日常を、これからも温かい目で見続けたい。

文=ネゴト / 押入れの人

元記事で読む
の記事をもっとみる