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大谷翔平に「故意死球」発言騒動もあった韓国投手、マイナーでまた不振…“セーブ王”の厳しい現実

  • 2024.9.10

かつての韓国プロ野球セーブが米マイナーリーグで不振だ。一時は輝きを取り戻したように見えたが、今は再び期待に及ばない姿を見せている。

AAで苦戦が続き、信頼度も揺らいでいる韓国人投手コ・ウソク(25)のことだ。

現在、コ・ウソクはマイアミ・マーリンズ傘下マイナーAAのペンサコーラ・ブルーワフーズのユニホームを着ている。

彼は9月9日(日本時間)、米アラバマ州バーミンガムのリージョンズ・フィールドで行われたバーミンガム・バロンズ(シカゴ・ホワイトソックス傘下)とのビジターゲームに登板した。

ただ、チームが6-2と4点リードした9回に登板したものの、1回で3被安打3失点(自責点1)と厳しい投球内容に終わった。

コ・ウソクは直近の5日に行われたバロンズ戦では、同じく9回に登板し、2回を投げて2奪三振を記録した。無安打無失点と好投し、救援勝利まで収めた。

そして、4日ぶりに再びバロンズ戦でマウンドに上がったが、今度は不振なピッチングに守備の不運もあり、失点を重ねた。

マイナーで苦しむコ・ウソク

9日の試合、コ・ウソクは先頭打者を中飛で打ち取る気持ち良いスタートを切った。続くウィルフレッド・ベラス(22)には二塁打を打たれたが、後続打者を三振に仕留め、早くも二死に成功した。

ただ、その後は失点を喫した。ニック・ポドクル(26)の適時打で1失点すると、遊撃手のミスで二死一、三塁となり、マイケル・ターナー(26)には2点適時打を許した。相手が一挙3点を加え、スコアは6-5と1点差に迫られた。

9回のマウンドに立ち続けたコ・ウソクは、二死で打者を一飛で抑えた。辛うじてリードを守り切ったブルーワフーズは、1点差で勝利を収めた。

同日、コ・ウソクは計25球を投げたが、ストライクは19球だった。最高球速は約154.6kmだった。球速は回復したが、制球面ではボールが真ん中に集中。そこに守備のミスも加わるなど、運もつかなかった。

今シーズン、コ・ウソクはマーリンズ傘下のAAAジャクソンビル・ジャンボシュリンプからAAのブルーワフーズに降格された後、AAでは17試合に登板して2勝1敗2セーブ、防御率11.00を記録している。

マイナーリーグ全体の成績も、43試合で4勝3敗、4ホールド、3セーブ、防御率6.66にとどまっている。

今後、ブルーワフーズは11日からタンパベイ・レイズ傘下AAのモンゴメリー・ビスケッツとホーム6連戦を戦う予定だ。今季最後の6連戦となる。

シーズン終盤、コ・ウソクが本来の期待通り頼もしい姿を見せるのか、それとも再び不安な視線を集めることになるのか、注目が集まる。

コ·ウソクは今シーズンを控え、サンディエゴと2年450万ドル(約60億ウォン)の契約を結び、大リーグへの挑戦に乗り出した。 しかし、去る5月にマイアミにトレードされ、7月にトリプルAからダブルAに降格された。

今年1月にサンディエゴ・パドレスと契約したコ・ウソクは、オープン戦の不振もあり開幕直前にロースターを外れ、マイナー降格。昇格の機会なく5月にマーリンズにトレードで移籍したが、やはりMLBでプレーするチャンスは与えられず、同月末にDFAとなった。

現在はマイナーに残留し、AAでプレーを続けているが、メジャー昇格は遠のいている状況だ。

コ・ウソク
(写真提供=OSEN)コ・ウソク

そんなコ・ウソクは昨年3月、WBCの開幕前にとある韓国メディアのインタビューに応じた際、大谷翔平(30、ロサンゼルス・ドジャース)との対戦可能性を問われ、「真ん中に投げて(大谷が)ホームランを打つのかという考えが先に浮かんだ。本当にいざマウンドに上がったとき、投げるところがなければ、痛くないところに当てなければならない。(塁に)出して、次の打者と勝負する」と発言。

これが大谷に対する“故意死球”を示唆すると捉えらえ、日韓で大きく批判が広がったことがあった。

ただ、コ・ウソク自身はその後、別の韓国メディアとのインタビューで「(最初は)“真ん中に強く投げたい”と話したら、(当時の記者から)“もう少し面白く話してほしい”と伝えられた。誤解の余地がある発言をしたことは自分の過ちだったが、ただの一度も“誰かにわざと当てろ”と野球を習ったことはない。それが一番悔しい」と、当時の発言に誤解があったことを告白していた。

◇コ・ウソク プロフィール

1998年8月6日生まれ。韓国・仁川出身。身長180cm。韓国のプロ野球選手。マイアミ・マーリンズ傘下マイナーAAペンサコーラ・ブルーワフーズ所属。高校卒業後の2017年にLGツインズでプロデビュー。2019年に韓国プロ野球史上最年少30セーブ(21歳1カ月7日)達成、2022年に42セーブでセーブ王に輝き、韓国プロ野球史上19人目の通算100セーブ到達。2024年1月にサンディエゴ・パドレスと契約するも、開幕直前にロースターを外れ、メジャー昇格なく同年5月にトレードでマイアミ・マーリンズに移籍も、同月31日にDFA。韓国代表では2019年プレミア12、2021年東京五輪、2023年WBC、杭州アジア大会に出場。2023年1月、元中日ドラゴンズのイ・ジョンボム(李鍾範)の娘で、イ・ジョンフ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の妹イ・ガヒョンと結婚した。

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