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第81回ヴェネチア国際映画祭、ペドロ・アルモドバル監督の『The Room Next Door』が金獅子賞

  • 2024.9.9
2024 Winners Photocall - The 81st Venice International Film Festival

第81回ヴェネチア国際映画祭が9月7日(以下、現地時間)に閉幕し、ペドロ・アルモドバル監督初の英語作品『The Room Next Door(原題)』が最高賞の金獅子賞に輝いた。ジュリアン・ムーアティルダ・スウィントンを主演に迎え、女性同士の友情と尊厳死を描く本作は、上映後に観客から今年最長となる17分間にも及ぶスタンディングオベーションを受けた。

アルモドバル監督は受賞スピーチで主演の2人に感謝を伝え、「本作は僕にとって初めての英語作品ですが、その魂はスペイン語にあります」とコメント。アルモドバル監督は、前作『パラレル・マザーズ』(2021)も同映画祭でお披露目し、ペネロペ・クルスが女優賞を獲得。1989年公開の『神経衰弱ぎりぎりの女たち』で脚本賞を受賞したほか、2019年には生涯功労賞を贈られている。

"Babygirl" Photocall - The 81st Venice International Film Festival

また、本年度の銀獅子賞(審査員大賞)には、マウラ・デルペロ監督が戦時を描いた『Vermiglio(原題)』、銀獅子賞(監督賞)は『The Brutalist(原題)』のブラディ・コーベット監督、男優賞には『The Quiet Son(原題)』のバンサン・ランドンが選ばれた。女優賞には『Babygirl(原題)』のニコール・キッドマンが選ばれたが、母ジャネル・アン・キッドマン死去の知らせを受けて急遽オーストラリアに帰国し、代理でハリナ・レイン監督が声明を読み上げた。

「今日、ヴェニスに到着してすぐに美しく勇敢な母ジャネル・アン・キッドマンの訃報に触れました。私はショックを受け、家族の元に戻らなければいけませんが、この賞を母に捧げます。母が私を形成し、導き、つくりました。ハリナを通じて皆さんに母の名を言うことができ、心から感謝します。人生とアートの衝突には心が痛みます。私の心は今、張り裂けています」

Text: Tae Terai

ヴェネチア国際映画祭 北野武
北野武
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