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カレン・エルソンが結婚! ヴァレンティノによるウエディングドレスの最終フィッティングに独占密着

  • 2024.9.9

スーパーモデルでシンガーソングライターのカレン・エルソンが、アートコレクターでキュレーターのリー・フォスターと結婚。ジミ・ヘンドリックスが設立し、現在リーがマネージングパートナーを務めるニューヨークの伝説的収録スタジオ、エレクトリック・レディ・スタジオで式を挙げた。US版『VOGUE』は挙式前、カレンの父ジミーと娘スカーレットとともにマンハッタンのミッドタウンにあるヴァレンティノVALENTINO)のアトリエに同行し、ウエディングドレスの最終フィッティングに独占密着。家族との特別な時間を記録した。

アレッサンドロ・ミケーレ率いるヴァレンティノ初のウエディングドレスが出来上がるまで

16歳のときにイギリスのマンチェスターでモデルとしてスカウトされ、数多くの雑誌の表紙を飾ってきたカレンは、この数カ月前にクリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレにラブコールを送り、彼率いるヴァレンティノ初のウエディングドレスを制作してもらえないかと依頼した。「アレッサンドロのことは長いこと知っています。彼が手がけるデザインはすごくドリーミーでマジカル。とても私らしいものになると確信していました」とカレン。「私は彼に、ウエディングドレスを作ってもらえないか、そして私の人生の特別な時間の一部になってもらえないかと尋ねました。幸運なことに、彼は快く承諾してくれたのです」

これはミケーレがヴァレンティノへと移ったばかりの頃の話で、カレンは友人でスタイリストのリース・クラークともに何度もデザイナーとzoomミーティングをしたという。「リースは私のヴィジョンを形にし、夢の一着を叶える手助けをしてくれたので、そのプロセスはとてもシンプルでした。それに加えて、アレッサンドロは才能あふれる人ですし、私のことをよく知っているから、彼が提案してくれたドレスはどれも美しいものでした。(選んだ一着には)少しだけ手を加えましたが、その過程もまた心地よいものでした」

ドレスの試着と最終的な手直しをするため、アトリエを訪れたカレン。ヴァレンティノのスタッフがドアを開け、その奥から美しく繊細な刺繍が施されたティアードドレスが現れると、彼女は手を叩いて大喜びし、「涙が出そう」と一言。興奮した様子でその一着を迎えた彼女は、その後実際に袖を通し、娘と父親、そしてヴァレンティノと『VOGUE』チームの前でポーズを取ってみせた。

カレンとアレッサンドロは、グリーンやイエローなど、色を加えることも検討したというが、最終的にヨーロッパに伝わる花嫁の幸せを願うおまじないのひとつである「サムシングブルー」を取り入れることに決め、ブルーを添えることに。

ドレスの裏地には軽やかなジョーゼットがあしらわれており、ベルスリーブのチュールケープとウエストからふんわりと広がるフレアスカートの所々にブルーのビーズ刺繍が施されている。サッシュは後ろでリボン結びになっていて、フロントにはシルクを使って手作りされたフローラルブーケのデコレーションが添えられた。

「カレンとは長い付き合いです」とアレッサンドロ。「私たちはとても親しい仲で、彼女は特別な人。1990年代と2000年代のファッションの素晴らしい解釈者であるだけでなく、アーティストでもあります。私がニューヨークで初めて披露したクルーズコレクションのショーという、とても思い入れのあるショーのミューズでもあり、天使のような存在。そんな彼女のウエディングドレスを制作できたのは、私にとって幸運のお守りのようなことです」

友人を通じた出会いから、子どもたちも後押ししたプロポーズにまつわるエピソード

カレンとリーの運命の出会いは2022年の秋、共通の友人を通じてだった。「何人かの友だちが私たちを引き合わせてくれて、デートを提案してくれたので、言われた通りにしたんです」とカレン。「何人もの人がデートに行ったらと勧めるので、そうしたらいいと思ったんですよね」

それから時は流れ2023年の秋、リーはニューヨークアップステートでカレンにプロポーズをした。娘のスカーレットはこのときのことを、「リーから私と私の兄(ヘンリー・リー・ホワイト)に電話がかかってきて、アップステートにいる間に母にプロポーズしてもいいかと聞かれたんです」と回想する。「もちろん、と答えました。だって私たちは彼のことが大好きだから」

「私たちはアップステートにある美しい農場への鍵をもらったところでした」とカレンも当時を振り返る。「その壮大な敷地を歩いているときに、リーが片膝をついてプロポーズしたので驚きました。彼はバレないように動いていたので、不意を突かれましたね。本当に美しい瞬間でした」

結婚式場となったのは、ジミ・ヘンドリックスが設立した伝説の「エレクトリック・レディ・スタジオ」

カップルは二つの小規模な結婚式を計画し、ひとつは今年8月にテネシー州ナッシュビルで、もうひとつはニューヨークで挙げることにした。

カレンとリーはともにユニークなテイストの持ち主。音楽を愛する二人にとって、ジミ・ヘンドリックスが設立し、リーが2010年に買収したエレクトリック・レディ・スタジオの屋上で式を挙げることは重要だった。このスタジオでは、アデル、ダフト・パンク、レディー・ガガエイサップ・ロッキーのほか、近年ではテイラー・スウィフトラナ・デル・レイらもレコーディングを行なっている。

カレン曰く、リーはスタジオの運営に「心血を注いでいる」そうで、彼にとってはホームのようなものだと語る。結婚式のプラニングを担当したのは、カレンの友人のブレンナ・マッケイミー=ケネディ。「本当に素晴らしいプランナーでした」と、彼女も絶賛する。

カレンはダニエル・ジョンストンの「True Love Will Find You in the End」に合わせてバージンロードを歩いた。唯一のブライズメイドを務めた娘のスカーレットが纏ったのは、同じくヴァレンティノによるアイボリーシルクのスリップドレス。ネックラインはレースのラッフルで縁取られ、セレスティブルーのサテンリボンがアクセントとなっている。新郎はエディ・スリマンによるセリーヌCELINE)のスーツに身を包んだ。

世界で最も尊敬されるデザイナーの一人であり、最も親しい友人の一人であるミケーレによるドレスを纏い、人生の新たな章を迎えたカレン。式の直前には、「私たち二人の人生に関わってきたたくさんの人たちが一堂に会することも楽しみです」と話していたが、多くの人々からの祝福を受けた今、彼女の姿はより一層輝いて見える。

Text: Alexandra Macon Adaptation: Motoko Fujita

From VOGUE.COM

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