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新海誠「とても勇気づけられるし、憧れます」、映画「きみの色」全国公開に合わせ著名人らからコメント到着

  • 2024.9.9
映画「きみの色」より (C)2024「きみの色」製作委員会
映画「きみの色」より (C)2024「きみの色」製作委員会

【写真】映画「きみの色」の主人公トツ子

映画「聲の形」で監督を務めた山田尚子最新作「きみの色」が8月30日より全国公開された。本作の全国公開に伴い、新海誠、松岡茉優、荒木哲郎、久野遥子、瀬古浩司、日笠陽子、ヒナタカ、マキロらからコメントが到着した。

長年タッグを組んできた製作陣で送る今作

2017年アヌシー国際アニメーション映画祭長編コンペティション部門に入選、興行としても23億円を記録した山田が監督を務める「映画 聲の形」。そんな山田監督の待望の最新作となる完全オリジナル長編アニメーション映画「きみの色」が上映中。

今作で脚本を務めるのは、スタジオジブリや、京都アニメーションの数々の作品を手掛け、山田監督とは「けいおん!」シリーズ以降、幾度となくタッグを組む吉田玲子。音楽は映画「聲の形」「リズと青い鳥」など山田監督作品のほか、「チェンソーマン」のサウンドトラックを担当する作曲家・牛尾憲輔。

声の出演には、日暮トツ子役に鈴川紗由、作永きみ役に高石あかり、影平ルイ役に木戸大聖と、若手俳優たちが参加。3人を導くシスター日吉子役を新垣結衣が務める。

また本作は、映画レビューサイト「Filmarks」で8月26日-9月1日公開映画の初日満足度ランキングで3位に入るなど、好スタート切った。またSNS上では、「何かに真っ直ぐ頑張ってる人の姿って素敵。みんな頑張れって応援したくなる!」「観た後、気持ちがフワッと軽くなって息がしやすくなってるのを感じた。きっとみなさん一人ひとりにも寄り添ってくれる映画だと思う」といった感想が上がっている。

映画「きみの色」より (C)2024「きみの色」製作委員会
映画「きみの色」より (C)2024「きみの色」製作委員会

映画「きみの色」ストーリー

わたしが惹かれるのは、あなたの「色」。高校生のトツ子は、人が「色」で見える。嬉しい色、楽しい色、穏やかな色。そして、自分の好きな色。そんなトツ子は、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみと、街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年・ルイとバンドを組むことに。

学校に行かなくなってしまったことを、家族に打ち明けられていないきみ。母親に医者になることを期待され、隠れて音楽活動をしているルイ。トツ子をはじめ、それぞれが誰にも言えない悩みを抱えていた。

バンドの練習場所は離島の古教会。音楽で心を通わせていく三人のあいだに、友情とほのかな恋のような感情が生まれ始める。

映画「きみの色」より (C)2024「きみの色」製作委員会
映画「きみの色」より (C)2024「きみの色」製作委員会

荒木哲郎(アニメーター)コメント

ため息が出る美しさ。繊細にコントロールされた色、絵…すごい表現力!ラストも大いにアガりました。素晴らしかったです!自分はシスターの先生が可愛くて好きになりました!

久野遥子(アニメーション作家・映画監督)コメント

誰にも知られず、秘密の花園で踊るトツ子ちゃんのあまりのまばゆさに心を奪われました。高校生たちの柔らかい心の機微や動きを全編にわたってのぞき見できる贅沢さ。こんな美しい景色、本当は神さまにでもならないと見られませんよね。

新海誠(アニメーション監督)コメント

映画『きみの色』、試写でひとあし先に拝見しました!とても優しくて可愛らしく柔らかい映画だけれど、とても強い覚悟に満ちた作品でもありました。今、この作品を作り上げるなんて凄い、、、!企画を含め制作はきっと戦いだったのではないかと、勝手に想像してしまいます。とても勇気づけられるし、憧れます。

それぞれの映画に「色」があるとして、「きみの色」は世界に存在する色そのものを押し広げるような、目に映る色数を増やしてくれるような、そんな無二の映画でした。

瀬古浩司(脚本家)コメント

「きみの色」には全編を通じてある種の“退屈さ”が漂っているように思う。でもその“退屈さ”が心地良い。それはきっと高校生だけが持つことのできる特別な“退屈さ”なんだと思う。ドラマティックな出来事はそうそう起こらず、でも思い悩まずにはいられない(小学生や中学生が抱くそれとは別種の)問題を抱え込み、多くは解決できないままただ淡々と散文的に日々が過ぎ去っていく。

そんな日々にささやかな抵抗を試みる。それは例えば爆音で「ブルー・マンデー」を流してみたりして。高校生だったことがある人ならおそらく誰しもが経験したであろう“退屈さ”。それが僕はとても愛おしい。

日笠陽子(声優)コメント

水を介して、色は混ざり合う。音は響き合う。それが黒くなっていくのか、それが新たな色を生み出していくのかはいつでも自分次第なのかもしれない。

色が混ざり合って、音が重なり合って、伝統やルールを全て壊すのではなくて、大切にしながら別の色になることを恐れない勇気が、自分の人生を彩ってくれるのだと。そして、まだまだこれからも新たな色を求めて旅立っていく。出会いも別れもまた、きみの色を色付ける何かなのだろうと信じたいと思わせる作品。

山田監督が描いた色や音が、私の心の海に波紋を広げていきました。静かに語りかけるものがどこか温かくて懐かしくて、理由もなく私の中の水分が一滴ポロリとこぼれ落ちました。あなたの中にも山田尚子の色と音がまろやかに染み込んでいきますように...。

ヒナタカ(映画ライター)コメント

とんでもない…山田尚子監督×吉田玲子脚本コンビが「けいおん!」と「リズと青い鳥」のエッセンスを注いで2で割らずに「天使にラブ・ソングを…」的要素も備えて「こういうのが大好き!」を全力で突き詰めるとここまでのものができるのか。劇場の音響で体感してくれ!

マキロ(森下suu原作担当)コメント

旅先のベッドの上で微睡んでる中で、今日あの景色がきれいだったなとか思い出して、今癒されてってる。この旅に来てよかった。そんな感覚にさせてもらえる素敵な作品でした。

松岡茉優(俳優)コメント

あなたの焦りも、ときめきも、あなただけのものでそれを侵すことは誰にも出来やしない。山田尚子さんの描く若者はこの上なく優しく眩しい。誰しもこうであったのかな。誰しもこんなに明るい光が差しているのかな。

「山田尚子監督×ギターを持った女の子」は高校生のころに「けいおん!」を見てギブソンを買った私には刺さりすぎるものがありました。クライマックス、全てを許されて踊ることができます。あの空間をぜひ、劇場で体感してください。

※高石あかりの「高」は正しくは「はしごだか」

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