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日本のSFドラマ最高傑作は? タイムスリップを描いた名作(3)歴史好きはドン引き? 突飛な設定が魅力の逸品

  • 2024.9.9
小栗旬【Getty Images】

もしタイムマシンがこの世に存在していたら、誰に会いたいか―。だれしも子どもの頃、そんな問いを頭の中でめぐらせた経験があるのではないだろうか。未来の子どもたちや過去の偉人との出会いを可能にするタイムマシンは、これまでも数々のドラマの題材になってきた。というわけで、今回は、タイムスリップを題材としたドラマを5つ紹介しよう。(文・編集部)
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●『信長協奏曲』(2014、フジテレビ系)

原作:石井あゆみ
脚本:西田征史、岡田道尚、宇山佳佑、徳永友一
キャスト:小栗旬、柴咲コウ、向井理、藤ヶ谷太輔、夏帆、藤木直人、濱田岳、髙嶋政宏、山田孝之

●【作品内容】

勉強が苦手でお調子者の高校生サブローは、修学旅行で訪れていた歴史時代村で、転んだ拍子に戦国時代へタイムスリップしてしまう。うろうろとほっつき歩くサブローに、とある侍が近づき、刀を渡して次のように声をかける。「わしの代わりに、織田信長として生きてくれぬか」ー。この侍こそ、戦国三英傑の1人とうたわれた織田信長その人だった。

●【注目ポイント】

戦国の世を生き抜き、天下統一目前で散った戦国武将、織田信長。そんな織田の正体が実はお調子者の高校生だったらー。そんな奇想天外なアイデアから生まれた作品が、『信長協奏曲』だ。

原作は、2011年に第57回小学館漫画賞少年向け部門を受賞した石井あゆみの人気漫画。主演の小栗旬が織田信長とサブロー、明智光秀の3役を演じている。

恋愛ドラマ枠として知られる月9史上初の時代劇となる本作は、当初、TVドラマ、映画、アニメの3メディアで描く巨大プロジェクトとして構想されており、2014年にTVアニメが公開後、2016年にドラマ版と同じキャストで映画化され、興行収入46億円の大ヒットを記録した。

そんな本作の魅力は、典型的な現代っ子が戦国武将になったら、という思考実験の面白さにある。特に、サブローがパンが食べたいだの袴を履きたくないだのと駄々をこねたり、いちいち歴史の教科書を紐解きながら「答え合わせ」をしたりするシーンは、観客の笑いを誘う。

また、ファンタジーもの特有のトンデモ展開も、本作の大きな魅力だろう。作中では、なんと、サブローに「織田信長」を譲った織田信長が、なんと「明智光秀」として復活し、サブローと対峙する。ガチの歴史好きは鼻をつまみそうな展開だが、ファンタジーだからなんでもありなのだ。

現に、本作を見て歴史に興味を持ったという視聴者の声も多い。日本史の入門編としても打ってつけの作品だ。

(文・編集部)

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