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もう他人の言葉で生きるのは辞める。30歳を目前にようやく始まった私の人生

  • 2024.9.8

私は去年離婚した。

ずっとずっと永遠に幸せな日々が続くと思っていた。でも突然離婚した。

◎ ◎

私が相手を追い出した。こんなことがあるんだ……と今でも思う。

離婚したばかりはひとりがあまりにも心地よすぎて離婚してよかったと思った。楽になった。

でも時間が経つほどぽっかり空いた穴がズキズキ傷んで、埋めるために新しく男を作ってしまったり寂しくて鬱になったりした。

はじめての鬱状態が苦しくて苦しくて、たくさん病院に通った。カウンセリングも受けた。でもなかなか苦しさは取れなかった。

離婚して1年経って、私は自分で自分を埋められないことがわかった。私の人生は常に他人に依存していたのだ。

誰かが私を認めてくれて一緒にいてくれたから私は自分が保てていた。ひとりになって苦しくて苦しくて、自分がどう生きたいのか、何をしたらいいのか、何が幸せなのか全くわからなかった。

◎ ◎

今もわからない。

私はどう生きたらいいのだろうか。今まで元旦那や周りから言葉を貰って生きてきた分、その言葉を信じて従った分、自分がわからなくなった。

自分の幼さにも気がついた。誰かに認めてもらわないと満たされない子供な私が今ここにいると気がついてしまった。

私は十分大人だと思ったのに。

そしたら今までの執筆が幼く見えて、頑張って色んなサイトで書いてきた記事が読めなくなった。恥ずかしくなった消したくなった。

消した。

SNSも全部消した。ホームページも消した。LINEもたくさん友達を削除した。過去の自分の幼さを知ってとにかく消した。消しても消しても苦しかった。

◎ ◎

私は自分のことを自分で認められないただの幼い子供だった。それを知ってしまった。自分のことを満たせない自分が他人に言葉なんて届けられるわけないのだ。

私はどうやら大人だと言いたかったみたいだ。いろんなことができると言いたかった。執筆で誰かを救える私はすごい。私は正しい。そう言いたかった。認められたかった。

執筆も結婚も何かをすることも、誰かに認められることが嬉しくてしたのではないだろうか。私は他人に期待して生きてきたのではないだろうか。私が本当にしたいことって一体何なのだろう。

何のために結婚したのだろう、何のために執筆をはじめたのだろう。

誰かに否定されたって私は私。そう言える日はくるのだろうか。

◎ ◎

離婚の原因はいろいろあるけれど相手が私を否定しはじめたことにある。今まで認めてくれていた私を相手は否定するようになった。そしたら追い出した。もう二度と会いたくなくなった。

私は相手に依存していた。相手の言うことを聞いて生きてきた。モラハラもあった。でも幸せだった。ずっと認めてもらえるから一緒にいた。だから別れて私という人間がわからなくなった。

自分で自分を満たすために私はどう生きたらいいのだろう。今でもわからなくて悩む。苦しい。精神科に通う。

他人軸で生きてきた自分が自分軸をみつけられるだろうか。もう他人の言葉で生きるのは辞めたいのだ。

◎ ◎

もうすぐ30歳になる。これから私の人生ははじまる。やっとはじまるのだ。

きっとはじまる。これからやりたいことを見つけて、自分ひとりで幸せになれると知ることができるはずだ。

そう信じて前に進もうと思う。まだやりたいことも何が幸せかもわからないけれど、かがみよかがみにこの投稿ができたことは大きな一歩だと思う。

■白咲夢彩のプロフィール
通信制高校卒業不登校経験有

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