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結婚10年目は離婚の危機!? 「10年目の壁」を乗り越える夫婦がやっていることとは?

  • 2024.9.8
結婚後10年目にして別れてしまう夫婦は意外と多いよう。「10年目の壁」を乗り越える夫婦は何が違うのか、10年目に離婚してしまう理由と共に解説します。
結婚後10年目にして別れてしまう夫婦は意外と多いよう。「10年目の壁」を乗り越える夫婦は何が違うのか、10年目に離婚してしまう理由と共に解説します。

離婚は結婚して5年未満が多いとは言われますが、10年目にして別れてしまう夫婦も意外といます。「10年目の壁」を乗り越える夫婦は、なにができているのでしょうか?

10年も一緒だったのに別れる理由とは?

5年未満であれば、「結婚してから知る価値観の不一致」で別れることは多いものですが、10年も夫婦でいたにも関わらず別れてしまうのは、どんな原因があるのでしょうか?

夫婦によって離婚する原因はさまざまですが、例えば以下のようなケースが考えられます。

・妻(夫)がワンオペ育児で、なにもしない夫(妻)への不満が限界に達し、離婚を切り出す
・夫婦で子育ての方針が違い、折り合いをつけられないため、離婚を決意する
・晩婚の場合、妻が更年期の不調で苦しんでいるのに対し、夫が無関心であることが原因で別れたくなる
・セックスレスが原因で、夫婦がすれ違ってしまう
・夫(妻)が仕事で要職に就くようになり、仕事が忙しくなってしまうことで、家族とのすれ違いが生じてしまう
など。

その他にも、結婚して5年未満に「価値観や相性は合わないこと」は分かったものの、離婚のタイミングを計っていたから、10年目に別れるケースも。

・妻(夫)が経済力を持てるようになるまで、生活のために夫婦でいた
・子どもが小学校に入学するタイミング(手がかからなくなるタイミング)まで離婚するのを待った
など。

根本的な原因は「思いやり」と「コミュニケーション」

離婚に至るには、さまざまなケースはありますが、離婚の根本的な原因は共通していて、「相手への関心と思いやりの欠如」と「日頃からコミュニケーションをとっていなかったこと」が多いもの。

夫婦どちらかの「ワンオペ育児」にしないことは大事。子育ては初めてのことが多く、不安になったり、悩んだりするので、専業主婦(専業主夫)であっても、「一緒に子育てをしたい」と思うものです。

妻(夫)は「自分ばかり育児も家事もやらされている」という気持ちがあると、夫(妻)に対して愚痴や不満を言いたくなるもの。逆に、夫(妻)のほうは、妻(夫)に話しかけると、「あれやって」「これやって」とお願い事ばかりされ、厳しいことを言われてしまうため、話したくなくなってしまう場合も。

外で仕事をしてきて疲れているのに、家に帰っても心が休まらないと、他に安らぎの場を見つけたくなってしまうこともあるでしょう。

こんなすれ違いにならないためにも、日頃から、「相手に関心を持ち、相手の立場に立って物事を見る」「相手の心に寄り添うようなコミュニケーションをとる」ことは、大切です。

互いに“相手の取り扱い説明書”を持つことが大事

パートナーへの関心と思いやりを持ち、日頃からコミュニケーションを大切にする夫婦が離婚しにくいのには、理由があります。

歳を重ねるにつれて、「結婚した10年前とは違う問題」がいろいろと出てきます。普段からコミュニケーションをとっていないと、意見の食い違いがさらに大きくなって、乗り越えられなくなってしまうことも。また、互いが相手のことをちゃんと理解し、受け止めていない場合は、「別れたほうが楽」だと思ってしまうかもしれません。

「夫(妻)は、“こういう人”なんだ」という、ある種の諦めも大事。互いに“相手の取り扱い説明書”を持っていることは、大事なのです。

コミュニケーション不足の「現実的な背景」も……

コミュニケーションが大事だというのは、充分に分かっていても、「できない背景」も現実的にあります。

例えば、現代は小学生のころから中学受験のために塾通いをする子どもが増え、塾代や私立学校の入学金などのためにもお金が必要で、共働きをしている夫婦は少なくありません。「時間もお金も足りない」中、多忙な日々をなんとかこなし、心も体も疲弊してしまっていることが多いのです。

つまり、「相手への関心と思いやりの欠如」と「日頃からコミュニケーションをとっていなかったこと」は、離婚の根本的な原因にはなり得ますが、それ以前に、「お金、時間、心に余裕がないこと」が問題であることは、少なくありません。

だから、単に「離婚しないために、相手への関心と思いやり、日頃からのコミュニケーションに気を付ければいい」と言えるほど、単純な状況ではないことが多いのです。

「お金」「時間」「心」に余裕が持てる環境を作る

もちろん世の中には、子どもには小学生のころから塾に通わせて、私立の学校に行かせてあげられる家庭もありますが、みんながみんな“一般的な家庭”という名の「難易度の高い家庭像」に縛られないことも大切です。

「自分の家族に合う家庭像」をそれぞれ考えていく必要はあるし、「私立の学校に行かない」という選択肢を持つことも大事。場合によっては、祖父母と近い場所に住むようにして、一緒に子育てを手伝ってもらうほうがいいこともあります。

家庭を壊さないためにも、まずはできる限り「お金、時間、心に余裕が持てる環境を、意図して作る」というのは、とても大事なこと。

その上で、相手への関心と思いやりを持ち、日頃からコミュニケーションをとることを心がけたほうがいいのです。

別れることも悪いことではない

「お金、時間、心に余裕が持てる環境」であっても、夫婦は合わなくなってくることもあります。10年間で人は随分、変わります。それによって、生き方が合わなくなってきたときには、別れを選択しても、仕方ないでしょう。

長い月日の間に、人として成長する人もいれば、停滞してしまう人もいます。だから、夫婦に限らず友達でも、10年前に知り合った人と今も変わらず関係を続けている人は一握りであることも。精神の成熟度合いによって、価値観が合わなくなってくるのです。

日々、人として成長していこうとする人と、ただ目先の欲望に振り回されている人、お金持ちになることや出世することばかりに気が向いている人とでは、考えることや話す内容は変わってします。

だから、「人としての成長度合いの違い」によって、一緒にいられなくなることも。生き方が変わってきてしまったからです。

夫婦は一生添い遂げることが理想だとは言われますが、ただ単に長く一緒にい続ければいいわけでもありません。共に一つ屋根の下で暮らす分、相手の影響は大きく受けるので、場合によっては自分らしくいられなくなることもあるのです。

幸せでいるためには、互いが自分らしくいることのほうが大切。10年目の壁を乗り越えるにしても、関係を終わらせるにしても、「互いの幸せ」に向かって進んでいくことが大切なのでしょうね。

文:ひかり(恋愛・人間関係ガイド)

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