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田中美佐子 「私、人に嫌と言えないタイプなんですよ・・・」

  • 2024.9.8

Z世代の新米教師の奮闘を、生田絵梨花の地上波連ドラ初主演、宅間孝行脚本・演出で描く『素晴らしき哉、先生!』(ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット/日曜夜10時)。主人公の笹岡りおの母・奈緒を演じるのは、1981年にドラマデビューし、『眠れない夜をかぞえて』(92年/TBS)、『禁断の果実』(94年/日本テレビ)、『ブラザー☆ビート』(05年/TBS)など数々のドラマに主演してきた田中美佐子。インタビュー後編では、デビュー以降の自身の変化や、釣り、テニス、SUPなど多趣味なプライベート、そして美と健康の秘訣に迫ります。

©️ABCテレビ

——『素晴らしき哉、先生!』で生田絵梨花さんと共演されての感想は?

もう、褒めるところしかないくらい、本当にいい子ですね。自然な流れで(高橋)克典さんと私の間に入ってきて、「パパ」「ママ」と呼んでくれて。芝居の流れがうまくいかなければ、「少し前から全部やりましょう」と提案してくれる。誰かがうまくできなかったら、「大丈夫。私たち、ゆっくり待てるから」と言ってくれるんですよ。宅間さんと意見が合わなくても、「私はこういうふうに思って演じました」と怒りもせずに言える。みんなに穏やかに気を遣ってくださるから、芝居もやりやすいです。「器、デカいな!」と思いました(笑)。

——生田さんは現在27歳。田中さんも20代半ばでドラマに初主演されましたが、年齢を重ねるにつれて変化してきた部分はありますか?

すごくありますね。若い頃は「私がこれだけ頑張ってるのに、何でみんな努力してくれないんだろう」という思いが常にありました。私と同じものを求めて、できない人を責めたりもしていたんです。でも40歳を過ぎたくらいから、それが変わってきて。世の中にはいろんな人がいて、違う部分で長けたところがあるので、そこを褒めて、伸ばしてあげればいいんだなと感じるようになりました。

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例えば、(前編で話が出た)遅刻に関しては、20代のときに自分が1回体験して、遅刻した人が1番つらいことがわかったんです。だから「遅刻した人を絶対に許す」と決めてました。実際、(ビート)たけしさんも(明石家)さんまさんも、みんな現場に来ないんですよ(笑)。朝6時に現場に入ってお昼まで待ったのに、「今日は撮影なしで」と言われることがよくあって。でも私は、「次に会ったときに撮れればいいや」くらいに思ってましたね。芝居についても、本当にいろんな種類があって、何が正解かわからない。そう思うようになってからは、だんだん「なんでもあり」になってきました。

——インスタグラムを拝見すると、アクティブにプライベートを過ごされていますね。

若い頃からやりたかったのに、仕事でやれなかったので。

釣りは、年に1、2回やるかやらないかですね。釣りが好きっていうより、お魚の生態を見るのが好きなんです。だから水族館も好き。SUPは、よく海岸でバーベキューをするので、その前に海に出る感じ。数年前から始めました。

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——日々をいきいきと過ごされているからか、本当にいつまでもお美しく……。

いや、全然ですよ。ほんとやめてください、そういうの(笑)。

——gooランキングの「美しすぎると思う奇跡の60代女優ランキング」や、ランキングー!の「最高に美しい『60代美人女優』ランキング」などで上位の常連です。「美と健康」を保つために意識されていることはありますか。

いや、美も健康もないですから、私。保ってもないし、興味ないし。(笑)今はファンデーションを一生懸命塗ってますけど、色も黒いですし。

——インスタに基礎化粧品にも興味がないと書かれていて意外でした。なのに、ドラッグストアで勧められて、断りきれずに基礎化粧品を買ってしまったとも。

私、人に嫌と言えないタイプなんですよ。だから人と付き合えば付き合うほど寝不足になる。「平気だよ、平気だよ」と言っているうちに夜中になり、「朝からテニスに付き合わなきゃいけないから、6時に起きなきゃ」と思うけど、「帰るね」とは言えない。

——『素晴らしき哉、先生!』のりおは、理不尽な仕事を振られても断れず、生徒や親たちに翻弄されます。“娘”に共感するところはありますか?

ありますね。私もりおと同じ。でもりおは、本当は嫌じゃないんですよ。たぶんどっかで、やりたいと思っている。人が好きで、人の役に立ちたいと思っているからこそ、嫌々でもやるんですよね。そして後で、ブーブー言う(笑)。私もそうだから、すごく気持ちがわかります。

——最後に、これからやってみたいことはありますか?

映像的に何か心残りがあるかっていうと、あまりなくて。なんだろうな……舞台かな。私がやりたいものをやりたい。舞台は大変だから、今からどれだけ労力を割けるかわからないけど……叶わなくてもいい。夢は持っていてもいいかな、と思っています。

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取材・文/泊 貴洋

【第4話あらすじ】

吉沢誠(田口浩正)からホテルに呼び出された沢井谷玲奈(茅島みずき)は、金銭と引き換えに大人の関係を迫られる。玲奈の連絡先を吉沢に漏らしたのは、新たな稼ぎ先を探すよう玲奈に強要していた母の夏子(鈴木紗理奈)だ。弟妹や自身の進学のためにも金は欲しい。だが、家に入れた金は夏子が男に貢いでしまう。複雑な思いが玲奈の胸中を駆け巡る…。

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学校では、3年C組の生徒がSNSに投稿した迷惑動画が大問題に。世間の注目を浴び、バズらせたつもりの本人たちは一躍スター気取りだが、実際は批判殺到の大炎上。笹岡りお(生田絵梨花)たち教師陣は謝罪対応に追われる。

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大木戸光源(小宮璃央)は相変わらず、授業をサボったり人目を盗んでタバコを吸ったり。山添快斗(葉山奨之)は勝次(永井大)の想いを伝え、どうにか光源を更生させようと努力するが…。

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一方でりおは、夏子との面談日設定を、改めて玲奈に依頼。玲奈はこれまでの投げやりな態度から一変し、りおの求めに素直に応じる。意外な展開に驚きつつ、一歩前進の手応えを得るりお。ところが、その日の放課後、りおは大隈豪(桐山漣)の秘密を目撃!新たな問題を抱えてしまう…!?

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ドラマ「素晴らしき哉、先生!」は、ABC・テレビ朝日系列で毎週日曜よる10時放送。放送終了後、TVer、ABEMAで見逃し配信。U-NEXT、NETFLIXにて2社独占配信。

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