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アナログでも、デジタルでも。水族館で海の生き物の生態を学ぼう

  • 2024.9.8
〈サンシャイン水族館〉コブダイのボード、スマホアプリ「LINNÉ LENS」画面

ANALOGUE

水槽の近くに生き物の行動や生態について描いたポップがあると、観察を促される。その多くは、イラストを得意とする飼育員が自ら描いているというから驚く。知識と観察に裏打ちされた図解やキャッチで、飼育員の動物に対する思いが伝わってくる。

〈サンシャイン水族館〉館内のボード
〈サンシャイン水族館〉では、エントランス付近などにポップを集めて掲出。スタイルは様々。
沖縄〈沖縄美ら海水族館〉館内のパネル
〈沖縄美(ちゅ)ら海水族館〉では、月替わりで飼育員のイチオシ生物を紹介。
〈名古屋港水族館〉館内のパネル
〈名古屋港水族館〉では、人間と生き物の関係、飼育の歴史や文化人類学的視点からの解説をパネルに。
〈幼魚水族館〉館内のPOP
〈幼魚水族館〉では、館長自ら手描きポップを作製。
〈サンシャイン水族館〉コブダイのボード
〈サンシャイン水族館〉の写真を使ったコラージュ。
沖縄〈沖縄美ら海水族館〉館内のPOP
〈沖縄美(ちゅ)ら海水族館〉の「展示担当の推し生物」。
〈カワスイ 川崎水族館〉リーフキャットのPOP
〈カワスイ 川崎水族館〉では、擬態する魚(リーフキャット)を見逃さないように解説。
〈カワスイ 川崎水族館〉のリーフキャット
擬態するリーフキャット。

DIGITAL

一方、生き物にスマホをかざすだけで、その動物の解説キャプションが読めるアプリサービスがある。「LINNÉ LENS − かざすAI図鑑」だ。このアプリでは、通信環境のない場所でも、即座に複数の生き物の名前と解説が見られる。多種の魚が入る水槽などでも使えて便利。

現在全国12の水族館・動物園に導入される。館内無料、無制限でオリジナル解説を見られる施設も。水族館に通い得られる学びも多様化している。

スマホアプリ「LINNÉ LENS」画面
「LINNÉ LENS」を提供するLinneの創業者・杉本謙一さんがダイビング中に考案。認識できる動物数は魚類、哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、甲殻類、昆虫、蝶、猫種、犬種まで約1万種。6ヵ国語で展開する。2018年のローンチ以来、200万ダウンロード(すべて2024年2月13日現在)。
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