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元米大統領夫人、ジャッキー・ケネディが再婚式で着用した歴史的ウエディングドレスがオークションへ

  • 2024.9.7
Aristotle and Jacqueline Kennedy Onassis with Young Caroline Kennedy

1968年、ジャッキー・ケネディが2番目の夫であるギリシャの海運王アリストテレス・オナシスとの結婚式のために選んだウエディングドレスは、ジョン・F・ケネディとの最初の結婚式で着たアン・ロウ(ANN LOWE)によるオートクチュールドレスとは全く異なるものだった。

オナシスが所有するギリシャのプライベートアイランド、スコルピオス島での挙式で彼女が纏ったのはオートクチュールピースであることに変わりはないものの、よりリラックスしたヴァレンティノVALENTINO)による1968年春夏コレクションのツーピース。このルックについて、オークションハウスのボナムズでデザイナーハンドバッグとファッションの販売責任者を務めるマリッサ・スペアーは、「当時としては画期的で、常識にとらわれないショート丈でした」と話す。「これは、“ケネディ元大統領の妻”からジャッキー・オナシス、つまりスタイルアイコンへと彼女がシフトする足がかりとなったものです。彼女が自分自身のための選択をし、ファッションを通して自立していく時代を象徴しています」

ジャッキー・ケネディ・オナシスが2度目の結婚式で纏ったヴァレンティノによるツーピース。
ジャッキー・ケネディ・オナシスが2度目の結婚式で纏ったヴァレンティノによるツーピース。

ジャッキーがこのツーピースを購入したのはオートクチュールコレクションが披露された内覧会のときで、彼女はほかにも数着を購入したと考えられている。「ジャッキーは1960年代にヴァレンティノの服をよく着ていたので、ヴァレンティノのウエディングドレスを選ぶというのは自然な選択だったと言えるでしょう」とスペアー。「この時期はヴァレンティノの人気が高まっていた頃で、1970年代には大きな成功を収めました」

1994年のジャッキーの死後、オナシスが保有していたヨットのクリスティーナで働いていたカップルに贈られたこの一着は、ジョン・F・ケネディ・ジュニアが着用したカルバン クラインCALVIN KLEIN)のタキシードとスーツジョルジオ アルマーニGIORGIO ARMANI)のコートと並んで、今月末のオークションに出品される。

ジャッキーが愛用したカルティエCARTIER)のヴィンテージ腕時計はすでにキム・カーダシアンの手に渡っているが、このウエディングドレスは誰が落札するのだろうか? 歴史が詰まった一着であるだけに、注目せずにはいられない。

Text: Emily Chan Adaptation: Motoko Fujita

From VOGUE.COM

パコ・ラバンヌ
ラバンヌの“アーマー・ドレス” 2024年4月、オークションプラットフォーム「[Fair Warning](https://www.fair-warning.com/){: target="_blank"}」で、希少な[ラバンヌ(RABANNE)](https://www.vogue.co.jp/tag/paco-rabanne)のドレスが[11万2,100ドルで落札された。](https://www.instagram.com/fairwarningart/p/C5YofQZuysT/){: target="_blank"}1967年春夏コレクションで発表された1着は、アルミニウム製の正方形と長方形のプレートをチェーンでつなぎ合わせたデザインで、売却価格はパコ・ラバンヌの作品としては世界最高。
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