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【検証】燃焼効率2倍!バイオエタノール燃料と相性抜群ストーブ

  • 2024.9.7

「固形燃料」はじめました

キャンパーのスタイルが如実に表れるアイテムといえば「燃料」ではないでしょうか。手軽に調理を楽しみたいならCB缶、登山も嗜むならOD缶、より軽さを求めるならアルコール燃料とスタイルに合わせて選択肢が異なります。

私が最近気になっているのは固形燃料の「FIREDRAGON(ファイヤードラゴン)」(税込1,210円/14g、12個)。廃棄された野菜などからつくられる「バイオエタノール」を原料にしています。バイオエタノールといえばエコフレンドリーな燃料として注目されており、自然を愛するアウトドアフリークなら気になる存在ではないでしょうか。

本体はゼリー状で、使用する分量を切り分けて使用

環境にやさしいだけでなく、人間にもやさしいのがファイヤードラゴンの魅力。一般的な固形燃料は燃焼する際に毒性のあるガスが発生したり、いやなにおいが出たりという欠点があります。

一方、バイオエタノールを原料とするファイヤードラゴンは無毒・無臭。一酸化炭素の発生も少ないとあり、より安全に使用できる燃料というわけです。また、ブロックごとに小分けして軽量に持ち運べるとあって、ULキャンパーにも注目の逸品です。

固形燃料特化のイカしたストーブ

燃料が変わればギアも一新してみたいのがキャンパーというもの。ファイヤードラゴンを使うならあわせて持っておきたいのがTMR industriesの「F.D. Stove(ストーブ)」(税込7,700円)。固形燃料の使用に特化したストーブで、34gという軽さとシンプルなデザインがギア好き心をくすぐります。

F.D.ストーブは3つのパーツで構成されています。ストーブとして使う際はインナー(写真中央)の口を上にしてアウター(写真上)を被せます。リッド(写真下)は台座として、またアウターの上に被せて消火にも使用できます。

ストーブとして使用する場合の形状

燃焼効率の高い2次燃焼ができる構造となっているのが大きな魅力。というわけで、ファイヤードラゴンとF.D.ストーブの相性がどれほどなのかを検証してみました。

燃焼時間が2倍!コスパのいいコンビ

F.D.ストーブでファイヤードラゴンを使用すると燃焼効率がどれほど向上するのか検証するために、ストーブを使った場合と使わない場合での燃焼時間の変化を比較しました。

F.D.ストーブ(左)では、2次燃焼により高温の青い炎が発生

ストーブを使用しない場合はアルミホイルを用いた受け皿(写真右)に燃料を設置。それぞれ14gのファイヤードラゴンを供して着火しました。

結果は、アルミホイルの受け皿では4分26秒で燃え尽きてしまったのに対し、F.D.ストーブを使用すると10分22秒間燃焼し続けました。なんと2倍以上の燃焼時間の差!これなら燃料の消費を抑えて、コスパ良く使用できます。

湯沸かしには改善の余地がありそう

調理などに使用する際は、五徳や風防が必要。今回はMUNIEQの「X-MESH STOVE (ローハイト・Lサイズ)」(写真右)を使用

続いて、実際の使用シーンを想定。200mLの水を用意し沸騰するまでの時間を測定しました。

沸騰するまでにかかった時間は6分48秒。やはり、シングルバーナーなどに比べると火力は弱い印象です。ただ、クッカーや風防、五徳の高さなどを検討すればより効率的な調理ができるのではないかと感じます。つまり、まだまだギア選びの余地が残っているということ。キャンパーの探究心が刺激されます。

ギアの掛け算を楽しむ

組み合わせることでお互いの良さを引き出すファイヤードラゴン×F.D.ストーブ。潜在能力を引き出す掛け合わせは、ギア選びを追求するキャンパーにはたまらないもの。さらなるパフォーマンスの向上に向けて試行錯誤をする時間は、キャンプの楽しみをより大きいものにしてくれるはずです。ぜひみなさんもそんなギア同士の掛け算を楽しんでみてはいかがでしょうか。

F.D. STOVE

【基本情報】
サイズ:直径64.4×高さ32.8mm
材質:アルミニウム (A5056)
重さ:34g

FIREDRAGON

【基本情報】
成分:エタノール91%、凝固剤9%
内容量:12個入り
重さ:14g/個

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