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【二十四節気】9月7日《白露》秋なのに…なぜ白? 「中秋の名月」別名⇒「芋名月」名前の由来も!

  • 2024.9.7

「白露」9月7日〜9月21日まで

 【二十四節気】9月7日「白露」
【二十四節気】9月7日「白露」

9月7日(土)は「二十四節気(にじゅうしせっき)」の「白露(はくろ)」です。白露とはどのような季節なのかを解説しつつ、この時期の行事や旬の食べ物を紹介します。

「二十四節気」は紀元前の中国黄河流域にて考案されたもの。1年を24等分しそれぞれに季節を表す言葉をつけることで、季節を正確に把握することができ、農作業を効率的に進めることができたと言われています。最近ではあまりなじみのないものになりつつありますが、「秋分(しゅうぶん)」や「立春(りっしゅん)」など、今でも私たちの生活の一部となっているものもあります。「白露」は、この二十四節気の一つです。9月7日(土)から白露に入り、次の節気である「秋分」を迎える21日までの15日間が白露の期間です。

秋分の日は国民の祝日になっているので、秋分の日=9月23日頃だと覚えている人が多いと思われますが、秋分の日を含め、すべての二十四節気は日付が固定されているわけではありません。太陽が決められた角度に位置することで日付が決められるため、その年によって1日程度前後することがあります。今年は閏年で2月が1日多かったこともあり、秋分の日は9月22日。そのため、白露は9月21日までになります。

「白露」の白にはどのような意味がある?

「白露」の白にはどのような意味がある?
「白露」の白にはどのような意味がある?

白露は二十四節気の始まりである立春から数えて15番目の節気となり、季節は秋です。日中は暑さがまだ残りますが、この頃になると夜はぐっと冷え込みます。朝には草木の葉の上に白く光る朝露が降り始めるようになり、その露が光の反射で白く輝くように見えることから白露と名付けられたと言われています。

古代中国で生まれた自然哲学「五行思想」では、それぞれの季節に色を割り当てていました。草木が成長する春は青、太陽が照りつける夏は朱、秋は白、草木の葉が枯れ死を連想させる冬は黒。そこから人生の春である青年期は「青春(せいしゅん)」、30〜50代の働き盛りは「朱夏(しゅか)」、人生の実りを迎える老齢期を「白秋(はくしゅう)」、それ以降(もしくは生まれてから青春を迎えるまで)を「玄冬(げんとう)」と言います。

白露は秋の味覚が旬を迎える時期

白露は秋の味覚が旬を迎える時期
白露は秋の味覚が旬を迎える時期

白露の期間に訪れる行事の一つとして「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」があります。中秋の名月とは、太陰太陽暦の8月15日の夜に見られる月のこと。2024年の場合は9月17日になりますが、残念ながらこの日は満月ではなく、翌18日に満月を迎えます。中秋の名月の別名は芋名月。この芋とは里芋を指します。お月見の供物として旬の里芋が選ばれたことから、そのように呼ばれるようになったそうです。里芋の他にも、カボチャやナシ、サンマなど、白露の時期には秋らしい食材が旬を迎えます。日中は暑さが残りますが夜はぐっと冷え込むことが多くなる白露。中秋の名月の鑑賞には、羽織物などを用意して温かい服装を心がけましょう。

(水浦裕美)

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