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【9月7日の花】オミナエシ 和の器に生けてしっとりと

  • 2024.9.7

フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。今日は、花を飾ってみませんか?


9月7日の花は「オミナエシ」

オミナエシ(女郎花)は秋の七草のひとつで、和歌でとても好まれました。その人気は、「女郎花合せ」といって、和歌を添えた女郎花を持ち寄ってどれが一番美しいか競う遊びがあったほど。

紀貫之は、女郎花合せ後の宴の席で「小倉山 峰たちならし なく鹿の 経にけむ秋を 知る人ぞなき」という歌を詠んでいます。

小倉山の峰に立ち、(妻を恋しく)鳴いている鹿はこれまで何年、何回の秋をこうして過ごしてきたのだろう、というしっとりとした歌ですが、各々の句の頭文字にオミナヘシを忍ばせる折句になっています。

女郎花合せの後なので直接歌に女郎花の言葉を入れるのを避けたのでしょう。

万葉人のセンスに思いをはせながら、和の器に生けてみましょう。和の器がなければ徳利などを利用しても素敵に飾れます。

【オミナエシの花言葉】美人、心づくし、永久、忍耐、約束を守る
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佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)

フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。’20年から、CREA WEBにて「Playful Flower Life!」連載中。

文=佐藤俊輔
イラスト=佐藤弘昌

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